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武豊57歳の偉業“5000勝のナゾ”「なぜ今もこんなに勝てるのか?」結果でかき消した引退説、今年もGIを2勝…天才騎手が“レジェンド”と呼ばれるまで
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島田明宏Akihiro Shimada
photograph byJIJI PRESS
posted2026/07/27 17:25
7月12日、函館競馬場で通算5000勝(海外、地方含む)を達成した武豊。57歳になった今もトップジョッキーとして活躍する
ディープインパクトで凱旋門賞に参戦したときも、それ以外の日本馬で海外のビッグレースに臨んだときも、彼は、自らを下に置くような「挑戦」という表現を意識して避けていた。その姿勢は今も変わっていない。チャレンジャーという感覚ではいつまで経っても勝てない、という思いからだろう。
「成績が理由で引退することは絶対にありません」
その後、2010年の毎日杯での落馬負傷をきっかけに成績が低迷する。後輩の福永祐一や戸崎圭太、クリストフ・ルメールらを見てわかるように、40代でも好成績を保つ騎手は多いが、武は違った。ちょっと成績が落ちるたびに「引退説」が流れた。それに辟易し、「僕は、成績が落ちたことが理由で引退することは絶対にありません。辞めるときは、馬に乗れなくなったときか、まったく騎乗依頼がなくなって、JRAから『もう引退しなさい。免許の更新はしない』と言われたときだけです」と明言したこともあった。
そして、そのころから「僕は還暦まで騎手をつづける」と繰り返すようになった。
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2012年には、デビュー以来最低の56勝まで勝ち鞍を減らした。が、キズナで日本ダービーを制した13年は97勝、14年は86勝、15年は106勝と、成績をV字回復させた。
50歳になった2019年には111勝、20年には115勝。そして、22年にはドウデュースで日本ダービーを勝ち、自身の持つダービー最多勝記録を「6」に伸ばした。
若き「天才」から「レジェンド」への変遷を象徴するのが、ドウデュースで制した23年の有馬記念だ。これにより、彼は同レースの史上最年少勝利記録と最年長勝利記録の両方を持つことになった。最年少で制したのは、オグリキャップの「奇跡のラストラン」となった1990年。彼が21歳のときだった。
引退説がささやかれることもなくなり、50代後半になってもなぜこんなに勝てるのかと驚きが向けられるようになったなか、今年、安田記念でJRA・GI最年長勝利記録を更新し、翌週、メイショウタバルで宝塚記念を連覇してすぐにその記録を57歳3カ月0日に書き換えた。
そのメイショウタバルで、10月4日の凱旋門賞に参戦することが正式に決まった。
<つづく>

