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コスモバルク“ダービー惨敗”の悲劇「すべて僕の責任です」顔面蒼白の騎手、岡田繁幸は“騎乗批判”…残念会で懇願「来年のダービーを勝たせてください」
posted2026/05/31 06:01
2004年のダービー、4コーナーの出口で先頭に立つ2番人気のコスモバルクと鞍上の五十嵐冬樹
text by

河村清明Kiyoaki Kawamura
photograph by
Sankei Shimbun
2004年5月30日。地方・ホッカイドウ競馬所属のコスモバルクが、中央競馬の祭典・日本ダービーに挑んだ。弥生賞1着、皐月賞2着と、地方馬として異例の快進撃を見せていたコスモバルクは、ホースマンたちのどんな思いを背負って走り、なぜ敗れたのか。2025年のJRA賞馬事文化賞を受賞した河村清明氏の著書『相馬眼が見た夢 岡田繁幸がサンデーサイレンスに刃向かった日々』(講談社)より、ダービー当日の「チーム・コスモバルク」を描いた章を抜粋して紹介します。(全2回の2回目/前編へ)
「内に入れろ!」岡田繁幸とスタッフは叫んだ
15時40分、第71回日本ダービーのファンファーレが鳴った。
ゲートを出た直後、五十嵐は戸惑った。
「キングカメハメハはもちろんだけどダイワメジャーも侮れない。前に行くダイワメジャーをまずマークしてほしい」
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繁幸の指示でダイワメジャーを探したが、出遅れたのか、距離延長を意識して控えたのか、いつもの先団にその姿がなかったからだ。
最内枠からマイネルマクロスがハナに立った。
先行・粘り込みを持ち味とする同馬は、皐月賞で出遅れたこともあり、鞍上が手綱をしごいて先団を目指した。だが、その積極策は、1コーナーを迎えるあたりで裏目に出た。マクロスはかかり、制御が利かなくなっていた。
2番手にメイショウムネノリが、3番手にバルクが続く流れを、繁幸たちは旧スタンドの通路で立って見つめていた。
「内に入れろ!」
繁幸だけでなく、牧場スタッフが口々に叫んだのは、五十嵐のコース選択がメイショウの真うしろではなく、一頭分、外目であったためだ。
1000メートルの通過、57秒6。
1200メートルの通過、69秒4。
マクロスが刻むペースははっきり暴走と言えた。
事前の確認どおり、向こう正面に差しかかると、五十嵐はバルクを馬場の外目に持ち出した。2番手を走るメイショウを左手前方、内ラチ沿いに見ながら進んでいった。
そして、いよいよ3コーナーを迎えようとしたときのことだ。

