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今村聖奈22歳“ジュウリョクピエロへの信頼”が生んだオークス制覇の神騎乗…「女子は風紀を乱す」“日本で最初の女性騎手から90年”歴史が動いた瞬間
posted2026/05/25 17:02
ジュウリョクピエロを樫の女王に導いた今村聖奈(22歳)。JRA所属の女性騎手として初となるGI制覇をクラシックで成し遂げた
text by

島田明宏Akihiro Shimada
photograph by
JIJI PRESS
伝統ある大舞台で、日本の競馬史に新たな一歩が刻まれた。
チャンピオンディスタンスで3歳女王を決める第87回オークス(5月24日、東京芝2400m、3歳牝馬GI)で、今村聖奈が騎乗した5番人気のジュウリョクピエロ(父オルフェーヴル、栗東・寺島良厩舎)が優勝。今村は、JRA所属の女性騎手としてGI初制覇という偉業をなし遂げた。
ジュウリョクピエロへの信頼が生んだ“あえての選択”
直線入口では先頭から大きく離れた後方にいたジュウリョクピエロは、馬群を割って鋭く伸び、ゴール直前で前を差し切り、首差で勝利をおさめた。
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ゴールの瞬間、今村は右手を突き出した。
そしてレース後、「夢を見ているみたい」と笑顔を見せた。
実に見事な騎乗だった。
いい騎手とは「騎乗馬の個性をつかみ、能力をフルに引き出して勝つ騎手」である。このオークスでの今村は、間違いなく「いい騎手」だった。
1000m通過62秒2というスローペースのなか、序盤こそ行きたがる素振りを見せていたが、向正面では折り合っていた。ステイゴールドの血を引く馬らしく、気性的に激しいものを持っており、パドックでもときおり小走りになって発汗し、今村が跨ろうとしたときも少し暴れるなどしていた。
その気性を理解していた今村は、道中はふわりとやわらかく乗り、後方で馬の行く気をなだめた。
また、この馬のように飛びの大きな馬は、内で包まれると力を発揮できないことがあるので、騎手としては外を回りたくなるものだが、最後の直線では馬群を割る進路を選択した。
「男気のある馬です」とコメントしたように、馬ごみでも怯まない気持ちの強さをわかっていたからこそ、外に出せそうな局面で、あえて馬群のなかを通ったのだろう。

