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「箒とチリトリは日本から持参」世界を驚かせた森保ジャパンの“美ロッカー”知られざる舞台裏…“発案者”は「27年前に姿を消した」あのチームの2人 

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久保武司

久保武司Takeshi Kubo

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photograph byJIJI PRESS

posted2026/07/01 17:00

「箒とチリトリは日本から持参」世界を驚かせた森保ジャパンの“美ロッカー”知られざる舞台裏…“発案者”は「27年前に姿を消した」あのチームの2人<Number Web> photograph by JIJI PRESS

サッカー日本代表用具係の山根威信さん(左)と麻生英雄さん

 山根さんがチームに入った2年後の1999年、忘れられない出来事があった。横浜マリノスと合併する形で、フリューゲルスが消滅したのだ。最後の仕事は天皇杯。フリューゲルスはトーナメントの一発勝負を勝ち上がり、最後は清水エスパルスを破って優勝を果たしたのだ。

2人が見た森保監督の素顔

「負けたら全てが終わる、というあの時の状況は、本当にかけがえのない思い出になっている」と山根さん。逆にフリューゲルスのOB、OGたちは皆、口を揃えて言う。「2人を日本代表に送り出せたこと、今もあの時と同じ仕事を続けていることは私たちの誇りです」と。山根さんは、チーム消滅後に代表スタッフ入りし、以来、麻生さんと二人三脚で代表チームのサポート役に徹し続けた。

 長く続けてきたからこそわかることがある。森保ジャパンについて2人は奇しくも同じ言葉で表現した。

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「本当に大人のチーム」

 結果に一喜一憂せずに目標にむかって多くのアイテムを積み重ね続ける。ブレないチームだ、という。2期8年指揮してきた森保一監督(57歳)についても「同じです」。サンフレッチェ広島の監督時代にチームスタッフとして帯同したことがある麻生さんは、こう証言する。

「理由はわかりませんが、森保さんがすごい剣幕で怒ったところを見ました。でも代表では8年間、一度も怒ったところを見たことはない。常に同じ。ブレない。我々スタッフのことも常に気にかけてくれています」

モットーは「来たときよりも美しく…」

 50歳になった2人は、次世代の日本代表キットマネージャーの育成にも余念がない。麻生さんは昨年12月、開校100周年を迎えた東京都目黒区の油面(あぶらめん)小学校で出張講座を行った。たとえプロのサッカー選手にはなれなくても、チームに深く関わる仕事があるのだということを知ってほしいという思いから実現した。

「監督や選手たちから何気なく言われる『ありがとう』という言葉こそ、僕ら2人の元気の源です」

 その言葉に、子供たちは大きく頷いていた。

 続けてきたロッカー清掃のモットーは、「来たときよりも美しく、残すものは感謝のみ」。30年間積み重ねてきたその思いこそが、「サッカー日本代表」の屋台骨を支えている。

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