サッカー日本代表PRESSBACK NUMBER

じつは「難しい試合だった」チュニジア戦…なぜ日本は圧勝したのか? 長谷川健太が監督視点で読む“森保采配の意図”「スタメンにメッセージがあった」

posted2026/06/24 11:40

 
じつは「難しい試合だった」チュニジア戦…なぜ日本は圧勝したのか? 長谷川健太が監督視点で読む“森保采配の意図”「スタメンにメッセージがあった」<Number Web> photograph by Kiichi Matsumoto/JMPA

チュニジアに4対0で完勝したサッカー日本代表。森保一監督が采配に込めた意図を、長谷川健太氏が読み解いた

text by

戸塚啓

戸塚啓Kei Totsuka

PROFILE

photograph by

Kiichi Matsumoto/JMPA

北中米W杯で順調な戦いを続けるサッカー日本代表。森保一監督とJリーグでしのぎを削った名将は、その戦いぶりをどう見ているのか。堂安律、久保建英、渡辺剛ら代表選手の成長にも深く関わった長谷川健太氏が、チュニジア戦後に取材に応じた。(全2回の1回目/後編へ)※文中敬称略

じつは「難しい試合」だったチュニジア戦

 チュニジア戦は快勝だった。W杯では日本代表史上最速となる鎌田大地のゴールで先制し、通算8大会目で最多の4ゴールを叩き出した。さらにはクリーンシートによる4対0の勝利で、オランダと同勝ち点のグループ2位となっている。

「チュニジア戦は難しい試合だったと思います」

 長谷川健太はこう語る。清水エスパルス、ガンバ大阪、FC東京、名古屋グランパスで采配を振ってきた経験から、彼我の心理状態を推し量る。

ADVERTISEMENT

「Jリーグと国際試合では比較にならないかもしれないですが、大敗した直後の相手との試合は、非常に難しいものです。前の試合でやられた反動で、選手たちは頑張ります。さらに監督が代わると、これまでの分析が使えなかったりしますので」

 相手の出方が読みにくいなかで、森保一監督は鎌田大地と伊東純也をシャドーに並べ、ダブルボランチの一角に田中碧を配した。久保建英の負傷欠場にも関連したスタメン変更だったが、長谷川は明確な意図として受け止めた。

「自分たちからいくんだ、初めからいくんだ、というメッセージだったと思いますね」

 果たして、開始4分に鎌田がネットを揺らす。チュニジアの心理分析が正鵠を射る。

「相手は出鼻を挫かれたでしょうね。この試合でもう1回自分たちの力を見せるんだ、といったことを言われて試合に入っているに違いないので、早い時間帯の失点は非常に痛かったと思います」

 上田綺世が決めた31分の2点目も、長谷川は監督目線で鋭く分析する。

「チュニジアの(エルベ・)ルナール監督は、チームを立て直すためにポジティブな声掛けを色々としたはずです。それにもかかわらず、前半のうちに2失点目を喫した。選手たちは疑心暗鬼になるというか、『大丈夫なのか』というメンタルになってしまったと思うんです」

【次ページ】 「上田綺世のゴール」が持つ大きな意味

1 2 3 NEXT
#長谷川健太
#森保一
#鎌田大地
#上田綺世
#伊東純也
#中村敬斗
#堂安律
#久保建英
#田中碧
#佐野海舟
#鈴木淳之介
#後藤啓介
#鈴木唯人
#瀬古歩夢
#エルベ・ルナール
#北中米W杯
#ワールドカップ

サッカー日本代表の前後の記事

ページトップ