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メジャーリーグPRESSBACK NUMBER
なぜ巨人だった? 小笠原慎之介の日本復帰「巨人だけが示した“積極性”の正体」と古巣・中日が手を挙げなかった「合理的な理由」米球界のビジネス事情
text by

山田結軌Yuki Yamada
photograph byJIJI PRESS
posted2026/06/22 06:02
巨人に移籍した小笠原
開幕後は1試合、2Aハリスバーグで投げると3Aに昇格。しかし、公式戦では3試合、12回2/3で防御率5.68と結果が伴わなかった。そして、再び2Aに配置転換された。
わずか3試合で見切られた……というよりは負傷者や、メジャーのリハビリ組の投手たちが3Aで投げる編成上の理由だった。球団には、そもそも小笠原を3Aのローテーションに組み込むプランはない、と言わざるを得ない状況だ。
「僕はそんな扱いなんだな、と…」
「3Aで頑張ろうと思ったら、あれ?みたいな。まあ、僕はそんな扱いなんだな、と思いました……」
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このままマイナーにいても、メジャーへのチャンスはない。そもそも、マイナー契約の厳しい立場だ。昇格を目指すモチベーションを保つことが難しくなった。2Aの打者のレベルは、勝負としては物足りなかった。配球もベンチから捕手にサインが送られ、投手はそれに従うだけ。小笠原が昨季、マイナーやメジャーで自ら配球プランを組み立てたような工夫はできなかった。
育成の意味合いが色濃いマイナーリーグでは、野球というゲームでいかに勝つか、という勝負よりも個人の能力を高める取り組みにフォーカスされる。勝敗よりも、きょうは何マイルを投げた、打球速度が何マイルだった、という議論が優先される。
チームとして野球というゲームでいかに勝つか。その本質はマイナーにはないと感じた。小笠原はそんな空気の中でジレンマを感じていた。ただ純粋に投手として、試合に勝つための勝負をしたかった。気持ちは、徐々に変化した。少なくとも、ナショナルズの傘下にいても、先はない。そんな思いから、日本球界への復帰を考え始めた。
複数球団から届いていたオファー
契約上、マイナー他球団や日本球界に復帰するためには、代理人と球団で退団の手続きをしなければいけない。小笠原は、WME社のブライアン・ミニッティ氏と複数回、オンラインで連絡を取り合った。そして、昨季からすでに小笠原のもとには日本の複数球団からオファーが届いていた。各球団は、米国での登板を直接視察していた。なかでも、最も熱心に獲得意思を示したチームが巨人だった。


