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なぜ巨人だった? 小笠原慎之介の日本復帰「巨人だけが示した“積極性”の正体」と古巣・中日が手を挙げなかった「合理的な理由」米球界のビジネス事情
text by

山田結軌Yuki Yamada
photograph byJIJI PRESS
posted2026/06/22 06:02
巨人に移籍した小笠原
私の小笠原への取材は6月2から4日にかけて。明言こそしなかったが、この頃には気持ちの大部分が帰国に傾いていたのかもしれない。ただし、いくら帰国を望んでも契約の諸手続をクリアしなければ、今季はマイナーでプレーを続けなければいけない。メジャーの複数球団でアシスタントGMを務めた経験のあるミニッティ氏に交渉を任せ、小笠原は日々、己の技術を磨いていた。
「まずは目の前の試合を1つずつ投げて、結果残す。(3Aに)上がるなら上がるでいいし、別に何かの方法があるならそれでもいい。目の前の試合を集中してやらないと先がなくなってしまう。健康に1年間、過ごすことが一番大事ですよね。それはどのステージにいても」
なぜ移籍先は巨人だったのか
正式に退団手続きが決まるまで小笠原は、変わらず2Aハリスバーグで練習を続けた。そして、慌ただしく帰国の準備に追われた。
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6月17日、正式発表され『巨人・小笠原慎之介』が誕生。2年ぶりのリーグ優勝を目指す名門球団で先発ローテーションの一角を担うことになった。
さて、なぜ移籍先は巨人だったのか。古巣の中日復帰の可能性はなかったのか。
最大5球団による争奪戦では、巨人が最も積極的だった。ここで言う「積極性」とは、つまり「支払い意思」の有無、だ。
小笠原の今季年俸は200万ドル(約3億2000万円)。ナショナルズとは2年総額350万ドル(約5億6000万円)で契約したため、この金額は保証されている。「巨人の積極性」とは、ナショナルズが支払うべき今季200万ドルのうち、シーズンの残り年俸を巨人が、実質的な移籍金としてナショナルズに支払った、と考えられるという意味だ。

