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W杯に神降臨「メッシ38歳のハットトリック」カメラマンが“目の前で撮った”決定的瞬間「デパウルがメッシよりも嬉しそうに…」アルゼンチンの強さの理由
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原壮史Masashi Hara
photograph byMasashi Hara
posted2026/06/19 17:10
リオネル・メッシの6度目のW杯は最高の形で幕を開けた。ハットトリックを達成し、カメラ目線でポーズを決める
アルゼンチンを強くする「メッシ親衛隊」の献身
現在のアルゼンチンというチームは、メッシとその親衛隊だ。
カタール大会の時点ですでにそういったチームではあったが、2024年のコパ・アメリカを最後に1988年2月14日生まれのアンヘル・ディマリアが代表を引退したことで、今大会は更にその色が濃くなっている。
1987年6月24生まれで、早くからバルセロナで活躍していた38歳のメッシは、これが6度目のW杯出場だ。大会中には39歳の誕生日を迎える。それぞれがスターであるはずの選手たちが、自分たちの少年時代や成長期における神とともに戦うことを喜びとし、メッシのためにすべてを捧げて戦い抜く。デパウルに至っては、欧州最前線のアトレティコ・マドリーからメッシを追ってインテル・マイアミに移籍するほどの忠誠を誓っている。
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アルゼンチンは単にメッシがいるから強いのではなく、彼らがメッシの親衛隊であることを、言葉を選ばずに言うのであれば「メッシとその他」であることを、喜んで受け入れているからこそ強いのだ。
前回大会はもちろん、この試合での「ボールを持ったらまずメッシを見る」「メッシのぶんまで走る」という戦いぶりも十分に献身が伝わってくるものだったが、3点目のセレブレーションでさらにその印象を強くした。
メッシはハットトリックだからといって特別なことをするわけでもなく、1点目と同じようなルーティンで喜び、再び観客のためのガッツポーズを繰り返しながら自陣へと戻っていった。
試合後、見知らぬカメラマンとかわした握手
試合が終わり、椅子から立ち上がってメディアセンターへ帰ろうとすると、右隣にいたオフィシャル映像のカメラマンが突然、手を差し出してきた。知り合いだったわけでも、何かを話していたわけでもなかったが、彼の表情を見て迷うことなく握り返した。
別れの握手でも、仕事を終えたプロフェッショナルの握手でもない。これは喜びを共有する握手だ。3点目の後、メッシは彼のカメラを通して家族へのジェスチャーを送った。モニター越しとはいえ、彼はメッシからの愛を、100%のカメラ目線でまっすぐ受け取ったのだ。
「やったな」
彼は満面の笑みを浮かべていた。私の顔も、きっと同じような表情をしていただろう。


