- #1
- #2
サッカー日本代表PRESSBACK NUMBER
「ドイツやスペインに勝ったよりも凄いこと」森保一監督がオランダ戦ドローをこう評価した理由は?「ある意味で、これまでは隙があった」
posted2026/06/19 11:06
オランダ戦の引き分けには、前回大会で起こしたアップセットとまた違う「新しい景色」が見えていたという
text by

佐藤景Kei Sato
photograph by
Kiichi Matsumoto/JMPA
それは新しい景色だった。あのオランダが、日本がボールを持つと、スッと自陣に引いて構えた。まだ試合の序盤。リードして逃げ切りを図る時間帯ではない。まして退場者を出してひとり少なくなったわけでもない。
ワールドカップの舞台で、強豪国が日本を警戒し、リスペクトしていることが窺えた瞬間だった。
オランダ戦翌日、ナッシュビルSCの練習場で森保一監督と会話する機会があった。何より強く印象に残った、その新しい景色について筆者は聞いた。「ピッチで、オランダが日本をリスペクトしていた」ことをどう感じたのか、と。
森保監督が感じていたこと
ADVERTISEMENT
「その通りなんです。時代が変わりました。ドイツやスペインに勝ったよりも凄いこと」
指揮官も、日本の立場が変化したことをはっきりと感じていた。
前回大会で日本はドイツを破り、スペインを撃破した。世界を驚かす戦いを見せたが、二つの大きな勝利はしかし、ある意味で格上が格下に対して見せた隙を突いて手にしたものだった。
今回のオランダはそういう意味では、隙がなかった。強者に対峙するが如く戦っていたからだ。
「ここからがスタートというか。ある意味で、これまでは隙がありましたけど、今後の戦いはますます難しくなると思います」
日本は2度のリードを追いつき、2-2で引き分けて勝ち点1をつかんだ。決して勝利を収めたわけではないが、それでも大きな意味を持つドローだったのは間違いないだろう。
過去に準優勝3度を経験している強豪国が、日本を同じ目線の「強敵」として認めて対峙してきたのだ。やはり日本サッカーは、「新たなフェーズ」に足を踏み入れたと言っていい。
もちろん、試合展開を振り返れば、日本が終始主導権を握っていたわけではない。むしろ、その逆だった。

