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オランダ戦追加タイムが“大人のチェスゲーム”になった真の意味とは…ファンダイクと冨安健洋が期せずして口にした同じ言葉「それが現実」 

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佐藤景

佐藤景Kei Sato

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photograph byRyosuke Menju/JMPA

posted2026/06/19 11:07

オランダ戦追加タイムが“大人のチェスゲーム”になった真の意味とは…ファンダイクと冨安健洋が期せずして口にした同じ言葉「それが現実」<Number Web> photograph by Ryosuke Menju/JMPA

経験豊富な冨安とファンダイクの目には「同じ景色」が映っていた?

 初戦の重みを理解し、勝ち点1をマネジメントし合う。以前の日本であれば、無理に攻め込んでカウンターを食らい、すべてを失っていたかもしれない。しかし、現在のチームは違う。渡辺は「トーナメント進出を考えたら勝ち点4が必要になってくる中で、1ポイントは絶対に取る必要があった。そこを取れたのは大きい。周りの国からしたら僕たちが負けるのは当たり前だと思っていたかもしれないけど、しっかり自分たちの力を示せたのも大きい」と振り返った。

 試合の終盤にピッチに描かれた光景は、日本がいよいよ世界のトップティア(階層)に真に足を踏み入れたことの証明だった。あのオランダが、日本を畏怖し、引いて守り、引き分けで安堵していた。むろん、これで何かが決まったわけではなく、次戦のチュニジア戦に負ければ、この勝ち点1の意味も大きく変わってしまう。

「オランダの戦い方を見て、日本は改めて成長したんだなと感じました。でも、成長したけど、結局、勝てていない。その現実もしっかり見ながら、足元を見ながら進んでいかないと」

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 発言の主は長友佑都だ。オランダ戦翌日に話を聞いた。5度目の参加で、日本で最もワールドカップを知る選手の言葉は重い。過去日本はグループステージ第2戦で勝ったことが2002年大会の一度しかない(対ロシア)。

次戦以降に待つ、ますます難しい戦い

 強豪国のリスペクトの対象になった日本は、FIFAランキング上の格下からは、さらなるリスペクトを受けるに違いない。すなわち、相手が割り切って守ってくることが想定される。

 さらに、次戦の相手であるチュニジアは初戦でスウェーデンに1-5で大敗した。前回大会も2戦目で対戦したコスタリカは初戦でスペインに0-7で大敗し、日本戦に臨んだが、結果はどうなったか。守備に極端に人数を割き、カウンター1発を狙う戦略の前に日本は0-1で敗れた。

 強くなることが戦いを難しくすることもある。森保監督はそのことを十分にわかった上で『これから』に言及したのだろう。ただ、「新しい景色」の先に待つのは「最高の景色」であると、指揮官も、そして百戦錬磨のベテランも信じているはずだ。

 かつての日本が持っていた「無警戒の中で戦える」強みは、もはや存在しない。真の強者としての重圧に直面しながら、いかにして目の前の壁を打ち破っていくのか。チュニジア戦から「ますます難しい戦い」がまた、始まる。

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「ドイツやスペインに勝ったよりも凄いこと」森保一監督がオランダ戦ドローをこう評価した理由は?「ある意味で、これまでは隙があった」
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