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サッカー日本代表PRESSBACK NUMBER
オランダ戦追加タイムが“大人のチェスゲーム”になった真の意味とは…ファンダイクと冨安健洋が期せずして口にした同じ言葉「それが現実」
text by

佐藤景Kei Sato
photograph byRyosuke Menju/JMPA
posted2026/06/19 11:07
経験豊富な冨安とファンダイクの目には「同じ景色」が映っていた?
2点差にならないことが大事
「2点差にならないことは非常に大事で、2点差にならなければ、今日みたいに最後の5分で、必ず相手チームはメンタル的に引くので、押し込める時間があると思っていました。2失点目、2点差はないよっていうことと、同点ゴールを取りに行くために少しリスクをかけてマンツーマン気味にプレッシャーをかけた方がいいのか、というのをすり合わせました。でもみんなの意見は『行かない』。2失点目にしなければ、絶対に追いつけるっていう、みんなの感覚がありました」
この判断もまた、日本の進歩を感じさせるものだった。いわゆる『戦術カタール』で高い位置からマンツーマンの守備を実践し、リスクを冒してゴールを奪いにいかずとも、同じようにプレーを続ければ、いずれ同点に追いつけると考えていた。その思考は、アップセットを狙うチームのそれではなく、対等に渡り合えている実感を伴うからこその計算だろう。
いつでもギアを上げられる
1回目冒頭の場面で、こうしたチームの成長についても、森保一監督と言葉を交わした。
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「いつでもギアを上げられる。そういうことです」
カタール大会のドイツ戦、スペイン戦、昨年10月のブラジル戦はギアを上げて逆転勝利につなげた。そして今年3月のスコットランド戦では、メンバー交代後にいわゆる3-1-4-2のファイアーフォーメーションを採用してゴールを奪い、勝利をつかみ取った。
オランダ戦でも、75分の3枚替え後に(渡辺→冨安健洋、久保→小川航基、堂安→菅原由勢)、3-1-4-2に変更。前線に人数を割き、ゴールを奪いにいった。
この時、日本が4バックを採用したと指摘する声が出たり、秘策と報じられたりもしているが、あくまで、これまでの活動の中で磨いてきた策を講じたにすぎない。陣形が4-4-2に見えたのは、右シャドーの伊東純也が右サイドに張り、菅原とポジションチェンジするところで、試合の状況を見て菅原が留まった場面を切り取ったからだろう。

