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「これは日本の印象深い点だ」ドイツ人記者の日本代表評価に異変…かつてなかった“新たな特徴”とは「彼らはいくつものチャンスがなくてもいい」 

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中野吉之伴

中野吉之伴Kichinosuke Nakano

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photograph byGetty Images

posted2026/06/18 17:00

「これは日本の印象深い点だ」ドイツ人記者の日本代表評価に異変…かつてなかった“新たな特徴”とは「彼らはいくつものチャンスがなくてもいい」<Number Web> photograph by Getty Images

オランダ戦を見たドイツ人記者の評価はどう変わったのか? かつて日本がなかなか見せられなかった「ある力」が印象的だったという

 本来、2度も相手にリードを奪われたら、流れは相手にある。ショックや焦りを受けるのが普通だろう。でも日本はそこからでも冷静さを失わずに、ギアをあげることができている。1-2となってから交代カードを切り、戦い方も少し変える。終盤は右サイドの伊東純也、左サイドの中村が高い位置をとることで相手を押し込んでいった。

センタリングを入れ始めたのは腑に落ちなかったが……

「イトウのほか、スガワラ、トミヤス(冨安健洋)が起用され、右サイドが活性化された。特にイトウが素晴らしい。何度もチャンスに絡んでいたよね。ただ一点、私として腑に落ちなかったのが、高いセンタリングを放り込み始めたことだ。オランダの平均身長は日本よりずっと高い。どんどんセンタリングを入れられるのは、むしろ向こうにとって対応しやすかったはず。あれが監督の指示なのかどうかはわからないが、もっと足元へのパスとポジションチェンジを多用して揺さぶりをかけた方がいいのでは、と試合を見ながら思ったんだ」

 それこそ終盤のオランダはCBネイサン・アケを投入し、5バックへ移行。高さ対策をさらに強めていた。

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「ただ、同点ゴールは空中戦に勝利してCKから決めたのだからわからない」

 リルはそう言って笑った。あのシーンは、鎌田大地が相手の走りこむコースを巧みにブロックしたことで、小川航基がフリーでヘディングにいけたという日本の作戦勝ちだったのは間違いない。あるいは効果を高めるために、あえてハイボールを多用してオランダの意識をそこへ向けさせようとしていたのかもしれない。そうだとすると、日本の試合運びは非常に狡猾なレベルにある。

「いずれにしても、日本は1つのゴールを決めるためにいくつものチャンスがなくてもいい点が印象深い」

 このコメントには感慨深いものがある。日本はこれまでの歴史の中で、いつも「決定力」という課題を抱え続けてきた。試合が終わると「対戦国にはゴールを決めきる力があったが、日本は……」という話が出てくる。いまその図式が逆転しつつあるのが面白い。ゴールが必要な時間帯に、ゴールを奪いきることができる。そんな他国がうらやむ決定力が備わってきているのだ。

 リルはその要因について次のように話していた。

【次ページ】 「決定力」がついてきたわけ

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