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日本代表はなぜオランダに“2度追いつけた”のか?「明確なメッセージだった」途中出場の冨安健洋が明かした“森保采配”の意図…NHK中継には映らなかった舞台裏
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矢内由美子Yumiko Yanai
photograph byKiichi Matsumoto/JMPA
posted2026/06/17 11:03
途中出場で存在感を見せたDF冨安健洋
記者が瞬時に殺到した“ある日本人選手”
オランダ側のお立ち台で先制点を挙げたDFフィルジル・ファンダイクが話している時、日本のお立ち台には2人目の指名選手としてワールドカップ初出場、初先発で初ゴールを決めたMF中村敬斗がやってきた。先制点を奪われてから6分後の後半12分、年代別代表の頃からともに戦ってきた久保のパスに合わせて右足を振り抜き、ゴール左隅に狙い澄ましたシュート。普段はクールな中村が珍しく感情を爆発させたシーンだったが、お立ち台に来た頃にはいつものように物静かな口調で「次のチュニジア戦が大事になる」と既に2戦目を見据えていた。
得点に絡んだ選手たちが通常のペン記者エリアに現れ始め、多くの記者が瞬時に集結したのはMF伊東純也が止まったスペースの前だ。
ベンチスタートの伊東は1-2と勝ち越された後の後半21分にピッチに入り、まさにゲームチェンジャーの好プレーを連発した。
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自身に続いて同DF菅原由勢が投入された後は右サイドからの攻撃がさらに活性化された。そして、後半44分に得た右CK。右利きの伊東のキックはゴールから離れていく軌道でニアに飛び込んだFW小川航基のヘディングシュートをお膳立てした。小川のシュートは鎌田の頭をかすめてゴールに吸い込まれ、日本は土壇場で勝ち点1を手に入れた。
「結局大地のゴールだったんでアシストにならなかったけど」
伊東はそう言って笑い、「負けている状況だったので点に絡むだけかなと思っていた。チームの勝ち点に貢献できて良かった」と安堵感を漂わせた。
「明確なメッセージだった」冨安が語った森保采配
次々と選手がミックスゾーンを通る中でひときわ明るい表情が目を引いたのはDF冨安健洋(アヤックス)だ。負傷にもがき苦しんだ長い長い時間を乗り越え、やっとの思いで戻ってきた自身2度目のワールドカップ。先発予想も多かった中でベンチスタートは少々意外だったが、1-2で迎えた後半30分から右センターバックの位置でピッチに立つと、同時に投入された菅原、小川、その10分前から右サイドに入っていた伊東による猛攻を右後方から支えた。
攻撃の厚みを増した日本は前述の通り、後半44分に伊東の右CKから小川がヘディングシュート。鎌田がコースを変えてゴールを決めた。冨安は「(3人が同時に投入されたのは)点を獲りに行くという明確なメッセージだった。右利きの純也くんと由勢は縦に行ってクロスという強みを持った選手たちなので、どんどんそこを使っていこうという狙い。僕が入ったのは抜かれた時のリスクマネジメント。そういう場面はなかったけど、しっかり追いつけて良かった」
6分間のアディショナルタイムではさらにリスク管理を高めて後方からゲームをコントロールし、最後はオランダも攻撃の足を止め、勝ち点1を分け合った。


