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「日本は強豪相手ならサプライズを起こせる。しかし…」トルシエが警戒する日本代表の“弱体化”「スウェーデン戦には罠が仕掛けられている」
posted2026/06/12 17:02
果たして日本は大会を通じて力を見せ続けられるか。トルシエがその戦いの課題を予測する
text by

田村修一Shuichi Tamura
photograph by
Asami Enomoto
フィリップ・トルシエインタビューの第3回(最終回)である。
日本代表の現実とW杯の現実。選手個々のレベルだけでなく、スタッフやマネジメント、さらにはそのバックボーンとして存在する日本サッカーのエコシステムまで含め、間違いなく史上最強といえる日本代表と、その代表が直面するW杯での対戦国。グループリーグのオランダはもちろん、優勝への道のり——その最初の難関であるラウンド32で立ち塞がるであろうブラジルとモロッコを破らねば、ベスト16にすら進めない大会の現実。この両者の隔たりを、森保一日本代表監督はどう埋めようとしているのか。
森保が構築を目指しているのは、ひと試合だけのサプライズではなく、日本がW杯決勝まで継続して強豪相手に安定したパフォーマンスを発揮できるチームである。そこに手応えを感じているからこそ、森保は今もW杯優勝を目標に掲げ続けている。
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ではトルシエは、そんな森保と日本代表をどう見ているのか。日本は本当に、その総合力で強豪と勝負しうる継続的な力を得たといえるのか。そして日本代表が陥るかも知れない罠とは……。
忌憚なき言葉でトルシエが語る。
スウェーデン戦はアイスランド戦と同じ展開になる
——あなたが代表メンバー発表の際に語ったように、日本にとってグループリーグ突破はとても大事です。そこを超えないとすべてが始まりませんし、オランダ以外の対戦相手であるチュニジアもスウェーデンも楽な相手ではありません。
「スウェーデンの守備はアイスランドとまったく同じだ。低くブロックを敷いて、ゲームのリズムを支配することができる。アイスランド戦は日本がボールを支配したが、ゲームのリズムを握ったのはアイスランドだった。
スウェーデン戦も同じ展開になることが考えられる。スペースが見いだせない状況で、個の役割がより重要になってくる。中村敬斗や堂安律、久保建英らの個の力に頼らざるを得なくなる。攻撃陣のなかで、私は伊東純也は右で起用した方がいいと思う。左にポジションを取るよりも、右の方が彼はずっと力を発揮する」

