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「いつもと様子が違う」敗者・扇久保博正の闘いに“ある異変”…なぜ元教え子・神龍誠戦でファイトスタイルを変えたのか? RIZIN仙台で見えた“39歳の美学”
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橋本宗洋Norihiro Hashimoto
photograph byRIZIN FF Susumu Nagao
posted2026/06/13 17:06
ファイトスタイルを変え、大胆に前に出る闘いを貫いて神龍誠に敗れた扇久保博正
「あなたのおかげで強くなれました」
「扇久保……先生、あなたのことが嫌いだったし、いろいろあったけど、あなたのおかげで強くなれました。ありがとうございました」
勝っても負けてもありがとうと言いたかったと神龍。扇久保は「強くなったな。いろいろ言ってごめん」。わだかまりなどあるはずがなかった。
「元後輩ですから。お互い嫌いあって別れたわけでもなかったので。昔教えてた可愛い後輩ですよ、やっぱり」
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もちろん負けたのは悔しい。悔しいけれど、神龍もまた血気盛んでプライドが高い自分自身を越えて行った。そうして少年時代の「先生」に勝ったのだ。扇久保は言う。
「キッズクラスの教え子に最終的に越えられる。それも美しいんじゃないですか」
神龍は一番負けたくない相手だった。でも「一番負けてよかった相手かもしれない」と言う。
「ベルトというバトンをつないでいけて、ホッとしているかもしれないです。清々しい気持ちですね」
39歳の今後は…
これからどうするか、進退については明言を避けた。家に帰ってゆっくり休んで考えると。現役を続けるならベルト奪還を目指すし、RIZINでの初のフィニッシュ勝利(KO・一本)が目標になると言う。
どこでどう変わってしまうかわからない。吉田拓郎は『今日までそして明日から』でそう歌った。扇久保も39歳でなお“その先”を見て変わろうとした。明日からもそうして生きていくのだろう、きっと。
その前にやっておくこともあった。試合2日後、YouTubeにアップした動画は「チクショー」と言いながらの自宅のトイレ掃除だ。曰く「水に流すという意味で」。ファンに愛される“おぎちゃん”は、大人のユーモアで「因縁を清算」したのだった。

