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将棋PRESSBACK NUMBER
「“賭け将棋”真剣師とタブーのアマ・プロ戦」「前日まで羽生将棋のゲラを見て羽生戦勝利」将棋世界元編集長が知るウラ話…藤井聡太で一時活況も
text by

田丸昇Noboru Tamaru
photograph byNoboru Tamaru/Keiji Ishikawa
posted2026/05/03 06:01
藤井聡太という将棋界きってのスターがいる中で、長年にわたって将棋界を支え続けた専門誌も転機を迎えている
前日までゲラで見た羽生将棋と、目の前の羽生が重なり、不思議な気分だった。そして羽生の強さがゲラを通して乗り移ったのか、私が勝利する結果となった。次の大山十五世名人との挑戦者決定戦では敗れ、タイトル初挑戦は成らなかった。
藤井聡太らの話題で部数を伸ばす時期もあったが
この30年間の将棋界の動きをあらためて振り返ってみる。
1996年に羽生が「七冠制覇」、2005年にアマにプロへの道を開いた「棋士編入試験」実施、2008年に渡辺明竜王が「永世竜王」、2013年に電王戦で将棋ソフトが棋士に初勝利、2016年に14歳2カ月の最年少記録で藤井聡太が四段昇段、2017年に羽生が「永世七冠」、2023年に藤井が「八冠独占」などの出来事があった。
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『将棋世界』はそうした明るい話題によって誌面を活性化し、部数を一時的に伸ばした。しかし、出版界の長期的な衰退の流れに抗しきれず、このたびの誌面とネット上に分けるリニューアルという形となった。
この10年間は表紙が象徴するように、将棋界は藤井を中心に回ってきた。今後も続くことだろうが、藤井に迫っていく新世代の台頭を望みたい。〈つづきは下の【関連記事】へ〉

