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《りくりゅう引退》「僕は飼育員なので」「私は動物!?」木原龍一と三浦璃来の相性の良さを物語るエピソード「世界で1つだけのペアになりたいです」
posted2026/04/24 17:03
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野口美惠Yoshie Noguchi
初出:Number1071号(2023年4月20日発売)[世界選手権初Vインタビュー]三浦璃来&木原龍一「世界で1つだけのペアに」※表記などは基本的にすべて初出時のまま
「僕たちは演技を楽しまないといけない」
GP自身初戦となったスケートカナダは、復帰からわずか4週間で迎えたものの、初優勝。三浦はその勝因を振り返る。
「たった4週間でここまで持って来れたことが自信になりました。練習量はこなせなくても集中できていたのだと思います」
その後、NHK杯も制し、迎えたGPファイナルは、勝ちを意識して、ジャンプでミスがでた。214.58点で日本勢として同種目で初優勝を果たしたものの、結果以上に大きな気づきがあったと木原は言う。
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「GPファイナルでは勝ったことよりも、ミスが出たことに意味がありました。やっぱり僕たちは演技を楽しまないといけないんだと思い直すことができました」
12月末の全日本選手権は、トロントから日本へ向かう際の飛行機の大幅遅延とロストバゲージのため、やむなく欠場。今年2月の四大陸選手権は、標高1800mの高地で滑りぬいたことで、スタミナへの自信をつけた。
世界選手権に向けては、チームが一丸となって臨んだ。出発の1週間前には、ホームリンクで一般客も入れて、本番を想定したシミュレーションを開催。
「チームメイト達はもう今季の試合が終わっているのに6分間練習で一緒に滑って、わざと僕たちのコース上にいて邪魔な動きをしてくれたりしました」
すると、入念に練習してきたスピンで木原がミスをした。
「(本番ではなく)シミュレーションでミスが出て良かったです。6分間練習のあと氷から上がると氷の感覚が一旦なくなるので、いつもは再び降りたあと、名前がコールされる前にスピンの入りをやって氷を掴み直すんです。でも、それをやらなかったら、スピンでグラついた。修正方法に気づけたのが良かったです」(木原)
「世界選手権が終わったら、好きなものを食べよう!」
試合前のハードな追い込みで気持ちが負けそうな時は、大会後のご褒美の話でポジティブでいることを意識した。

