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大谷翔平が完敗「11打数ノーヒット6三振」…星野仙一が笑った「大谷に注目してるわけじゃないだろ」日本ハム1年目大谷が苦手だった“大物ピッチャー”
posted2026/04/12 11:05
日本ハム時代の大谷翔平
text by

中溝康隆Yasutaka Nakamizo
photograph by
Nanae Suzuki
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「11打数ノーヒット」で完敗
オールスターまではすごく早かった。でも、後半戦は長かった――。シーズン後に大谷がそう振り返ったように、夏場は疲労の蓄積もあり、投打ともに精彩を欠いた。
7月30日のロッテ戦では4回5失点を喫し、8月9日のロッテ戦にはプロ初の中継ぎ登板。打撃では7月終了時に3割をキープしていた打率が急降下。9月の月間打率は1割台にまで落ち込み、二刀流を継続する体力面の課題を露呈した。なお、球団のメディカルチェックでは、身体が成長している証である骨端線があることが判明している。10代の大谷は心身ともに進化の過程にいたのである。
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9月6日の楽天戦では、田中将大との投げ合いにKスタ宮城史上最多の2万2316人の観衆が詰めかけた。楽天の星野仙一監督は「注目の対決? そうなの? 大谷に注目してるわけじゃないだろ。田中に注目してるんだろ」と笑ったが、田中はこの投げ合いを制し、世界新記録の開幕20連勝を達成する。ルーキーイヤーの大谷は、田中に対して11打数ノーヒットの6三振と完全に抑えられた。完敗である。決して勝ちっぱなしのキャリアなんかじゃない。あの大谷にも、そんな時代があったのだ。
それでも批判の声「どちらかに絞るべき」
2013年の日本ハムは前年のリーグ優勝から一転、最下位に沈み、個人の二刀流にチームが振り回されたという論調の批判も聞こえてきた。打者・大谷の1年目成績は、77試合で打率・238、3本塁打、20打点。投手としては13登板、3勝0敗、防御率4・23。新人時代の大谷は、二刀流の「成功」の基準を聞かれ、はっきりとこう答えている。

