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ネトフリ独占だけでなく、大谷翔平が投げられず審判は米国人だらけ…WBC運営に“2大会連続マイアミ観戦”ブラジル在住記者が抱き続ける違和感 

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沢田啓明

沢田啓明Hiroaki Sawada

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posted2026/03/29 17:02

ネトフリ独占だけでなく、大谷翔平が投げられず審判は米国人だらけ…WBC運営に“2大会連続マイアミ観戦”ブラジル在住記者が抱き続ける違和感<Number Web> photograph by Nanae Suzuki

大谷翔平がラストバッターとなった今大会のWBCだが、ブラジル在住日本人が感じた今大会での所感とは

 WBCは、2006年の第1回は参加16の国と地域で始まり、2013年大会で予選を含めて28の国と地域が参加したが、今大会は予選を含めて24の国と地域の参加に留まった。

 野球をさらに世界中に広めるためには、W杯のように世界各地で開催するのが理想だ。興行面を考えても当面、アメリカ以外でも日本、韓国、台湾で開催すれば成功は間違いない。

 ただし、東アジアで開催すると、北中南米のファンにとっては遠隔地だからなかなか来づらく、時差の問題から放映権料も見込めないという側面もあるだろう。また、上記以外の地域で開催すると興行面では厳しい。

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 これらの事情を考慮すると、当面、主にアメリカ国内で試合を行なうのは仕方がないのかもしれない。ただし、それでは世界的な普及が進まず、いつまでたっても同じ国が上位を占めて優勝を争う、というマイナス面があるのだが。

なぜ各プール最後の試合が“同時スタート”ではないのか

 ルール上の問題もあった。

 プールBの最終節でアメリカがイタリアに敗れ、翌日に行なわれたイタリア対メキシコの試合のスコアによっては開催国アメリカが敗退する、という事態を迎えた。

 フットボールであれば“談合”とは言わないまでも当事国が共に勝ち上がるスコアへと誘導し、阿吽の呼吸で試合を終えて第三国を敗退させることは十分に考えられた。もちろん、スポーツマンシップにもとる行為ではあるが、そのような事態を招いた第三国にも責任がある。

 ただし、このような疑惑を持たれかねない状況を防ぐのは簡単で、1次ラウンドの最終節を行なう日時を同じにすればいい。W杯は1958年大会以降、つまり68年前からそうしている。

米国が決勝進出なのに審判4人がアメリカ人

 審判員の問題もある。大会に参加した審判員の大多数がアメリカ人で、決勝を担当した審判員も主審を含む4人がアメリカ人。他はプエルトリコ人とスペイン人が1人ずつだった。

【次ページ】 とはいえ上位進出国の実力は接近しているだけに

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