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ネトフリ独占だけでなく、大谷翔平が投げられず審判は米国人だらけ…WBC運営に“2大会連続マイアミ観戦”ブラジル在住記者が抱き続ける違和感
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沢田啓明Hiroaki Sawada
photograph byNanae Suzuki
posted2026/03/29 17:02
大谷翔平がラストバッターとなった今大会のWBCだが、ブラジル在住日本人が感じた今大会での所感とは
アメリカは「MLBにしか優れた審判はいない」と考えているのだろうが、試合の当該国の出身者が審判員を務めるのはフットボールでは考えられない。アメリカ以外の国の審判員のレベルが低いというならば、FIFAがそうしているように、世界各国の審判員の育成に力を注がなければならない。
ともあれ、日本は第1回大会から最も真剣にこの大会に向き合ってきた国であり、今年の大会でこそベスト8に終わったが、6大会のうち3大会で優勝し、ベスト4が2度という圧倒的な成績を残している。なおかつ、大谷翔平という異次元のスーパースターがいることもあって、日本の野球は世界で広く認識され、敬意を集めている。
とはいえ上位進出国の実力は接近しているだけに
今大会では、準々決勝に進んだ韓国以外の7カ国、即ちベネズエラ、アメリカ、ドミニカ共和国、イタリア、日本、カナダ、プエルトリコに優勝の可能性が。これらの国々は実力が接近しており、面白い試合が多かった。
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決勝戦の後、狂喜乱舞するベネズエラ人ファンの中に身を置きながら、これほどの喜びを大勢の人々に与えることができる野球、さらにはスポーツの価値を改めて感じた。それだけに、今後、MLBがWBCをより適切かつ効果的に運営することを通じて世界における野球のさらなる発展を促すことを期待したい。
それが実現できれば、五輪が開催される度に野球が正式種目に採用されるかどうかをファンが心配しなくて済む「堂々たる世界のメジャースポーツ」となるのではないか。〈第1回からつづく〉

