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「モリタならブランクがあっても」MF守田英正“W杯逆転選出”へ…ポルトガル人記者が太鼓判「ファンも監督も心強い」“名門の心臓部”となったワケ
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フランシスコ・セベ Francisco Sebe(A Bola)
photograph byKiichi Matsumoto
posted2026/03/29 17:05
日本代表からは1年離れている守田英正。所属するスポルティングでは主力として安定したプレーを続けていると現地記者は見る
在籍した2シーズンで公式戦102試合に出場し、97得点を量産したスウェーデン代表FWこそ、リーガ連覇の立役者であり、2シーズン連続のチャンピオンズリーグ出場権をもたらした功労者だ。去り際には推定6600万ユーロ(約121億円)もの移籍金も残していったが、それはピッチ上の成功を約束するものではない。
2000年代初頭に1年半の在籍期間ながら、衝撃的な活躍でスポルティングに国内2冠をもたらしたブラジル人ストライカー、マリオ・ジャルデウとも比較されたギョケレス後のチームはどうなるのか。今季のスポルティングは暗がりのなか、歩み出していた。
フィーゴもクリロナも守田も在籍した慧眼
それから9カ月が経った今、やはり感じるのはスポルティングの強化部門の慧眼だ。選手の才能と人間性を見出し、それらを大きく伸ばす育成部門はこれまで、ルイス・フィーゴやクリスティアーノ・ロナウドを筆頭に、数多の世界的なフットボーラーを送り出してきた。何よりも人間性に重きを置くところは、クラブに古くから受け継がれる伝統で、それは強化部門にも通じるものだ。
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欧州フットボールのヒエラルキーで“供給する側”にあるスポルティングは、タレントを育てては引き抜かれるサイクルを宿命としている。だから常にスカウトが次の人材を探しており、その腕、いや目は実に優れている。だからこそ、辺境のサンタ・クララでプレーしていた守田や、イングランド2部でしか実績を残していなかったギョケレスを迎え、希望通りかそれ以上の活躍を見たのだ。
“あの名FW”と同姓同名スコアラーを生かすのは…
今季のヒットは、ギョケレスの後釜に迎えたルイス・スアレスだ。リバプールやバルセロナなどで一時代を築き、現在はインテル・マイアミでプレーする元ウルグアイ代表と同じ表記のストライカーは、スペイン2部のアルメリアから推定2300万ユーロ(約42億円)の移籍金で加入。ギョケレスの売却額の3分の1ほどで迎えた現在28歳のコロンビア代表FWはしかし、ここまでのところ昨季までのエースと遜色ない活躍を披露している。
今季の全公式戦42試合に出場し、33得点を記録。リーガでは24ゴールを奪い、得点ランキングの首位に立っている。ただしプレースタイルは、ギョケレスと異なる。

