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野球クロスロードBACK NUMBER
昨夏の王者にセンバツで「まさかの誤算」…沖縄尚学はなぜ初戦で敗れた?「末吉(良丞)以外の選手、全員だと思います」監督が語った“意外な理由”
text by

田口元義Genki Taguchi
photograph byJIJI PRESS
posted2026/03/20 11:06
センバツ初戦で帝京に敗れた沖縄尚学のエース・末吉良丞
沖縄尚学の“誤算”はどこにあった?
そうして帝京戦を迎えるにあたっての末吉のコンディション――それは、比嘉の見立て通りだった。
「プレッシャーなく臨めたと思います」
少なくとも7回までのピッチングを見る限り、この言葉に偽りはない。あえて“誤算”を挙げるとするならば、末吉以外の選手の精神的な重圧にあるのではないか。
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それが顕著に現れた場面は逆転を許した8回にあった。
先頭バッターの打球をショートの稲岡蒼斗がエラー。フォアボールを挟んで次のバッターのバントをサードの玉那覇宝生が処理に手間取り、満塁とピンチを拡大してしまった。
1アウト後、末吉はインコースを帝京の5番・蔦原悠太に痛打されたが、自身が「三振を取らなきゃいけない」と狙って投げたという。したがって、この1球だけを敗因にするわけにはいかない。
問題はピッチャー以外の「盾」の瓦解だった。
普段から強固なディフェンスの構築をチームに求める比嘉としては、見過ごすことはできなかった。
「ここが崩れたらダメなチームが最後に崩れてしまったので、悔しい負けではあります」
手厳しく敗因を述べる。ここから比嘉は、少し考えるようにこう続けた。
「それは技術的なものかもしれないですけど、やっぱりメンタル的な勢いとか、そういうものが要因だとも思いますけど」

