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「非常にぬるいチームなので」川崎フロンターレDFの“問題提起”その後…谷口栄斗は何を伝えようとした?「自分自身もよりやらないと」本人が語った真意
text by

いしかわごうGo Ishikawa
photograph byMasashi Hara/Getty Images
posted2026/03/05 11:39
明確な結果を求めて東京ヴェルディから川崎フロンターレに移籍した谷口栄斗(26歳)。加入1年目ながら、勝利にかける思いは非常に強い
「ミスする奴が浮く」常勝軍団だった川崎の日常
佐々木が「まだまだ足りない」という言葉を口にしたのは、自身の中で比較すべき明確な基準があるからだ。
彼が流通経済大学から川崎に加入したのは2022年。三笘薫、田中碧、旗手怜央、守田英正はすでに海外に挑戦していたが、谷口彰悟や山根視来といった代表組は健在で、リーグ3連覇を懸けて最終節まで死闘を演じたシーズンだった。
試合に出て戦う前に、まず練習で戦わなくてはならなかった。日頃の練習には緊張感が張り詰めており、ミスをすれば即座に周囲の視線に射抜かれる。自分が試合に出るならば、そのことをチームメートに納得させなくてはいけない。等々力のピッチで表現されていた圧倒的な強さには、しかるべき理由があったのだ。それが、佐々木が新人時代に過ごした麻生グラウンドの日常だった。
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「あの緊張感はやっぱりすごかった。今日の練習の間にケンゴさん(中村憲剛コーチ)とも話しましたが、1人でも多くの選手がそういう雰囲気を出せる、『ミスする奴が浮く』ような雰囲気を出せるチームっていうのがやっぱり強くなると思います。1人1人がそういう意識を持って声を出したり、全員がやっていく必要がある」
肌を刺すような緊張感。そして自分がチームを勝たせる気持ち。かつての基準と日常を知る佐々木は、少なくとも現状に改善の余地があると感じていた。今季は開幕から怪我で欠場し、ホームゲームはスタンドから観戦しているが、そこで見た光景も危機感を募らせるものだったと話す。
「うまくいかない時でも、中の選手で話し合って、うまくいかないなりに、うまくいくような努力をもっともっとやっていかないといけない。監督が、コーチが、とかではなく、やるのは選手なので。ここ数年は、なんとなく90分が終わってしまう試合が多かったと思います」

