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「“スランプ説”すら冗談話に」ドジャース大谷翔平が“衝撃の二刀流”を見せる2日前…「球場外まで飛ばしてた」マンシーが仰天した打撃練習 

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ジャック・ハリス

ジャック・ハリスJack Harris

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photograph byNanae Suzuki

posted2026/03/25 06:00

「“スランプ説”すら冗談話に」ドジャース大谷翔平が“衝撃の二刀流”を見せる2日前…「球場外まで飛ばしてた」マンシーが仰天した打撃練習<Number Web> photograph by Nanae Suzuki

WBC後に合流したドジャースでラッシングと談笑する大谷翔平。2025年秋に見せた大活躍とは

 最初は空振りだった。ドジャー・スタジアムのスピーカーから自身の登場曲(ウォークアップソング)が流れると、大谷はおどけてみせる。

 ダグアウトに集まったチームメイトは少し不安げに見守った。

 ライナー性の当たりが出はじめる──大谷はポストシーズンに入って崩れていたスイングを立て直すべく、真剣に取り組み始めた。

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 やがて打球はフェンスを越えた。もう1本。さらにもう1本。32スイングで14本の柵越え。飛距離の大きい当たりも多かった。右翼席パビリオンの屋根を越える1本もあった。

「期待に応えたね」

 マックス・マンシーは後に語った。

「球場の外まで飛ばしてた」

ポストシーズンの“不調説”…打撃練習をしたい

 ナ・リーグ優勝決定シリーズ第2戦と第3戦の間の中日で、試合のないその日、大谷はまさに“使命を帯びた男”のように見えた。

 ナ・リーグ地区シリーズ開幕以降、出場した6試合で25打数2安打。三振は12、スイングに迷いが見られる場面も多々あった。そして少なくともチーム関係者の見立てでは、珍しく気にしているように見えたのが、自身のプレーに対して高まる世間の批判だった。

 スイングに見られるずれへの疑問。精彩を欠く打席内容。そして大きいのが、「二刀流」で体に負担がかかり、打撃に影響が出ているのではないか、との憶測だった。「それもすべて含めて、彼の闘志を燃やす材料になったのではないか」とデーブ・ロバーツ監督は語った。

 かくして、4回目のシーズンMVPが確実視される大谷は、何かを変えてみるときだと思い立った。

【次ページ】 スランプ説すらチームメートと冗談話に

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