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フィギュアスケートPRESSBACK NUMBER
「この人しかいない」りくりゅう誕生の瞬間…三浦璃来と木原龍一はそう感じ合った「ようやく花開いた」「神様がご褒美を」2人と関係者が語った舞台裏
text by

山田智子Tomoko Yamada
photograph byKoki Nagahama - International Skating Union/Getty Images
posted2026/02/19 11:01
2019年NHK杯、ペア結成間もない時期の「りくりゅう」。ここから金メダル獲得への軌跡を、着実に歩んでいった
「この人しかいない」
トライアウトを経て、2019年8月にペア結成を発表。すぐにカナダのマルコットコーチの元へ向かった。
積み上げた努力が、最高のパートナーを得て開花
幸運な巡り合わせで誕生した三浦、木原、そしてマルコットコーチの“チームりくりゅう”は、その後日本フィギュアスケートペアの歴史を次々と塗り替えてきた。
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2022年の北京五輪では団体戦で銀メダル獲得に貢献。個人でも日本初の7位入賞を果たす。2022-23シーズンには、グランプリ(GP)ファイナル、四大陸選手権、世界選手権と同一シーズンにおいて国際スケート連盟の主要大会すべてで優勝する「年間グランドスラム」の快挙を達成した。今シーズンも、木原の地元愛知県で開催されたGPファイナルで3年ぶり2度目の優勝を果たした。
そして迎えたミラノ・コルティナ五輪。ショートプログラムでは得点源のリフトでミスが出て、失意の5位発進となったものの、翌日のフリーで世界最高得点となる「158.13点」をマーク。最終的には2位に10ポイント近くの差をつけて金メダルを獲得した。重圧から解放されたように涙を流し続ける木原を、三浦が笑顔で優しく包み込む様子は、2人の仲睦まじさを象徴するようだった。
結成前に積み上げた日々と、最高のパートナーと
だが、「相性の良さ」だけで世界の頂点に駆け上がったわけではない。
結成前にそれぞれの場所で積み上げた月日が、最高のパートナーを得て、一気に開花したのだ。
「龍一くんもペアに転向してすぐに芽が出たわけではないし、三浦さんもペア教室に毎回通って技術を磨いてきた。二人とも下積み時代が長かったので、ここに至るまでにはたくさん悩んだと思います」
久野さんはその舞台裏を思いやる。
実際、本人たちが口にするのも、華やかな成功よりもむしろ、積み重ねてきた時間の重みだ。

