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ミラノ五輪本番当日…“まさかの変更”で銅メダル獲得秘話 直前練習「しっくりこない感じ」から丸山希は何を変えた? 高梨沙羅も「勇気もらった」と感激
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雨宮圭吾Keigo Amemiya
photograph byTsutomu Kishimoto/JMPA
posted2026/02/08 17:01
メダルが確定しガッツポーズの丸山希と伊藤有希(左)、高梨沙羅の先輩コンビ。女子ジャンプを牽引してきた2人との絆が見える瞬間だった
「修正点についてはみんなの意見が一致したので、私はもうそれを信じてやるだけでした」
本番ぎりぎりのところで不安を払拭し、銅メダルを手にすることができた。
試合後は笑顔が弾け、少しだけ涙も見せた。
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「そうですね。嬉しかったです。(涙の理由は)安心感と嬉しさだと思います」
女子ジャンプのメダルは…平昌五輪の高梨以来
日本女子にとっては2018年平昌五輪の高梨以来となる五輪メダルになった。
自らは17位だった伊藤だが、選手村で同部屋で過ごす丸山をこう称えた。
「彼女は前回はケガをして出場することができなくて、本当に辛い思いをしてきた4年間だと思う。でも、その思いが報われてよかった。彼女にとって最高のオリンピックになるんじゃないかなと思います」
高梨も13位という成績は4回出場した五輪で一番低いものだった。そこに満足はしていないはずだが、「希ちゃんを見ていて、すごくいい1日だなと思えました」と優しい笑みを浮かべて振り返った。
「希ちゃんのこの4年間、それ以上の時間をシェアさせてもらって感じることができた。その相乗効果でみんなのモチベーションも高くなる。メダルってそれぐらい力があるもの。私も次に向かう勇気をもらえました。それを活力に次も頑張ります」
今大会から女子もラージヒルが加わり、さらに混合団体もある。
丸山もこう言う。
「私のスキージャンプを始めた時の目標はオリンピックの金メダル。まだそこはクリアしてないですし、まだ試合も残っている。もう一回自分のベストパフォーマンスを出せるように取り組んでいきたいと思います」
新エースの称号にふさわしいメダルを手にした丸山を含め、彼女たちの五輪はまだ続いていく。

