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「大学は“39年ぶり”の女子部員」「亡き母との約束とは?」《ミラノ五輪メダル第1号》スキージャンプで銅メダル…27歳新ヒロイン・丸山希の「異色の履歴書」
posted2026/02/08 11:00
ミラノ五輪のスキージャンプ女子ノーマルヒルで日本選手第1号となる銅メダルを獲得した27歳の丸山希。その異色の経歴とは?
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NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph by
Tsutomu Kishimoto/JMPA
木彫りの道祖神がいたるところに立ち、湯屋の前を歩けば温泉の香りが漂ってくる。土産物屋の大きな冷蔵庫の中にどっさり置かれているのは野沢菜の漬物。いまでは最高品質のパウダースノーを目当てに海外からたくさんのスキー客がこの村に詰めかける。そんな北信州の温泉街で丸山希は生まれ育った。
「手は離さないから」と言われてジャンプ台へ
「3つ上の姉にジャンプ台に連れて行かれた、という表現が正しいのか。姉が自分からクラブに入ったのに、女の子がいないから嫌だと言い始めたのを覚えてます(笑)。それで小学1年生の私が連れて行かれて……」
というところから丸山のジャンプの記憶は始まる。初めてジャンプ台に挑戦した時のエピソードも印象的だ。
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「コーチが両側から抱えてくれて『手は離さないから』って言って連れてってもらったんですけど……」
「離すんですよね。そうなんですよ」
そう言って野沢温泉ジュニアスキークラブで昨季までコーチをしていた杉山豪は笑った。
似たような話はいくつも聞くので、それは子どもにスキージャンプデビューさせる際の常套手段であるらしい。
入部当時の丸山が技術的に群を抜いてうまかったかと言えば、そうではなかった。
「小学校の時は線も細かったし、『この子は逸材だ。光ってる』なんてことは正直感じませんでした」と杉山は言う。ただ、目に留まる部分はあった。「すごく負けず嫌いだった印象があります。男の子にも勝ちたい! っていう感じで、常に頑張っていた。それが原動力だったんでしょうね」
大学は名門・明治大学に進学。これまでに五輪代表も多数輩出しているスキーの強豪校だが、女子選手は39年ぶりの入部だった。はたしてそんな異色の環境で、丸山はどうやって力を伸ばしたのか。また、高校時代に亡くなった母・信子さんとの“約束”とは何だったのか。——その続きは、本編で描かれている。
<つづく>
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この文章の本編は、以下のリンクからお読みいただけます。
