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今井達也を激変させた“重要人物”…アストロズと電撃合意から10日後、なぜ今井は福岡を訪れたのか? プロ野球選手もゴルファーも集結“ある合宿”に密着
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田尻耕太郎Kotaro Tajiri
photograph byGetty Images
posted2026/01/22 11:05
今季からアストロズでプレーする今井達也。現地1月1日(日本時間2日)に契約合意が発表された
そうして現在のスタイルは確立された。
野球以外のアスリートも集結
今井のピッチングは脱力投法などと評される。だが、腕を使う意識を持たないためそのように見えるだけで実際は背筋に大きな負荷がかかっている。だからあのフォームから160キロ近い剛速球が生まれるのだという。
今井はこんなことを言っていた。
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「ずっと迷っていて、何が正解か分からないからフォームをコロコロ変えていた。でも1年間試合をする中で、今週良くても来週ダメの繰り返し。だから探っていた。鴻江先生と出会って、自分に何が合っているのか分かった。ピッチングもそうだし、こういう練習はやらなくていい、これはやった方がいい、これは必要とはっきり言ってくれる」
そして、こう断言した。
「迷いがなくなりました」
鴻江と出会って以降の2022年から昨季までの4シーズン、西武での通算成績は35勝19敗。毎年貯金を作り、防御率は2点台の前半(昨季は1.92)。2024年には最多奪三振のタイトルを獲得し、昨季のパ・リーグで最高数値であったWHIP0.89を残した。活躍と成長が認められたことでメジャー移籍の夢を叶えたのである。
今年1月の鴻江キャンプは、過去最多規模のアスリートが集結した。プロ野球選手だけで今井を含めて17名。ともに3年前から鴻江キャンプに参加している昨季まで同僚の隅田知一郎をはじめ、今回は武内夏暉も参加。さらに上田大河、三浦大輝ら“ポスト今井”と期待される若獅子の姿もあった。プロゴルファーからも昨年の国内メジャー日本プロゴルフ選手権の覇者である清水大成や、昨年のランキング4位だった菅楓華、今季シード権をもつ天本ハルカとも互いを高め合った。
そんな大所帯の鴻江キャンプに、未完の大器と呼ばれる怪腕が今年初めてやってきた。
オリックスの剛腕・山下舜平大だ。
そのきっかけを作ったのは、じつは今井だったという。
〈つづく〉

