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高校1年生でプロレスラーになった娘「心配な面もあった」元アイドルレスラー・大向美智子50歳が語る「長女・心希の夢がアイドルからプロレスになった日」
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伊藤雅奈子Kanako Ito
photograph byTakashi Shimizu/本人提供
posted2026/01/22 11:03
大向美智子が語る、女子プロレスラーになった長女・心希との“親子関係”とは
松井珠理奈の卒業コンサートで大号泣
――小さいころは、なにを習っていたんですか。
大向 バレエと空手をやってた。で、「豆腐プロレス」(テレビ朝日系※AKB48グループのメンバーが出演した女子プロレスをテーマにした連続ドラマ)を観て、松井珠理奈が演じたハリウッドJURINAを好きになった。あのドラマは、後楽園ホールで試合をやったんだけど、チケットがすぐに完売しちゃって、コーチをやってた松本浩代に取ってもらって、2人で観にいったのね。はじまるまで近所で時間を潰してたら、松ちゃんから連絡が入って、「珠理奈が大向さんたちに会ってみたい」ということだったんで、マネージャーさんに控室に通してもらって。それが、出会い。そこから、プライベートでごはん行ったりするほど、仲良くなって。
――あこがれのアイドルと食事に行ける小学生なんて、うらやましい限り。
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大向 心希ってね、なにかに感動するとかがないの。すっごくドライで。空手の試合で負けて泣いたとかはあるけど、映画の「STAND BY ME ドラえもん」を一緒に観てても、私と息子(長男・神輝)は大号泣なんだけど、心ちゃんもほんとは感動してるんだろうけど、泣くのは恥ずかしいみたいな、そういう子だったの。だけど、珠理奈の卒業コンサートのときに、横で大号泣してんの。それまでは、プライベートのお姉ちゃん的な存在で近かったけど、あらためてステージに立つ珠理奈を見て、偉大さと、「アイドルってすげぇ!」とか、そういうのを感じたんじゃないかなぁ。
「私はアイドルじゃなくてプロレスをやりたい」
――そこから、SKE48のオーディションを受ける流れに?
大向 そう。10期生だったかな。それが初めて受けたオーディションで、最終まで残ったのよ。もうやめちゃったけど、そのときに心希と同じ小学5年生の女の子がいて、すっごいダンスがうまくて、合格した。そのときには、「悔しい!」って泣いてたけど、そっからだよね、オーディションをたくさん受けるようになったのは。SKEやAKB。住んでるのは山口県だから、瀬戸内が拠点のSTU48も受けたけど、いっつも最終で落ちるのね。
――乃木坂46らの坂道系は受けなかった?
大向 そこがね、「乃木坂もあるけど、どうする?」なんて普通に話してたら、かしこまった顔して、「受けん」って言いだしたの。ぼそっと、「(ロッシー)小川さんのところ(マリーゴールド)に行きたい」って。「えーっ!?」みたいな(笑)。「ARSION THE FINAL」(※自然消滅したアルシオンの区切りをつけるために24年1月12日、新宿FACEで開催された“卒業式”イベント)を会場で観てて、そのあとに小川さんが山口まで来てくれて、話をしてたんだけど、それがあって、「私はアイドルじゃなくてプロレスをやりたい」って言いだしたのね。こっちはさ、毎年、オーディション用の宣材写真を撮ってたから、「そろそろ行かないといけないんやない?」なんて言ってて、乃木坂はビジュアルが大事だから、スタジオに行かなきゃとか思ってたら、「受けない」とか言いだすの。


