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“プロレスラー15周年”岩谷麻優32歳が語った“この仕事を手放す時”「引退も頭をよぎるけど…」マリーゴールドでの今「自分を必要としてくれている」
posted2026/01/22 11:20
プロレスラー生活15周年を迎える岩谷麻優の心を癒してくれるのは犬や猫たち。愛犬のボブと
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原悦生Essei Hara
photograph by
Essei Hara
マリーゴールドの岩谷麻優はレスラー生活15周年を迎える。1月24日には後楽園ホールでその記念試合として、プロレスリング・ノアのGHC女子王座をかけて林下詩美と戦う。
プロレスラーは「子供のままでいられる職業」
岩谷は自身の15周年について語った。
「普通じゃ経験できない生き方をしているなあ。プロレスラーになる前の記憶はほとんどなくて、青春とかもしたこともないような感じ。ただ、生きているだけ。それがプロレスラーになって仲間とワイワイ青春できた。私の人生の思い出はプロレスラーになってからばっかり。15年というのは短かったかもしれない。18歳近くで東京に出てきて32歳。もうじき33歳になるけれど、大人になった実感はない。岩谷麻優の心は成長していないなあ。なんかいつまでも子供のままでいられる職業。責任感は、ちょっとは芽生えてきている。本当に33歳ですか? 自分が子供の頃にイメージしていた30代のおばさんとは違う。あっという間でしたかね」
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「逃げ出した過去はあった。懐かしいなあとも思ったり……。ああ、それは10年以上も前か。いろんなことがあった。嬉しかったこともいっぱいあり過ぎた。ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンに上がった。スターダムのグランドスラムの達成。赤白も取れたし。移籍して自分についてきてくれた人がいてうれしい。うれしいことだらけ。プロレスしていて嫌な思いをしたことはない」
「悲しかったのは、同期が次々に辞めていったこと。この団体が終わるんじゃないかなあ、って思っていた。団体が分裂して、その先の自分の人生を考えている時もあった」
寂しさを感じさせる暗さを見せていた岩谷が、いつしか明るくなっていく。暗い部分が全く見えなくなったわけではないけれど、明るさを出していこうという姿勢が感じ取れる。
「やりがいを感じることが多くなった。前の団体のアイコンというキャッチで、タイトル戦線にも絡むこともなくやることもなく、ただアイコンでいるだけ。それはそれで楽しかったんですけど。今は自分を必要としてくれているんだなあと思う。自分が下の子を引っ張っていかないと。暗い人が入ってきても誰もうれしくないでしょう。明るい人が入って明るくなる。頑張らなきゃいけないことが増えた。常に頑張ろう、と思っている。シンプルに楽しい」


