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“プロレス大賞MVP”上谷沙弥がOZAWA発言を一刀両断「グチグチうるせえよ! 小せえ男」振袖姿で掲げた“野望”「スターダムを業界ナンバーワンに」
text by

原悦生Essei Hara
photograph byEssei Hara
posted2026/01/14 17:05
プロレス大賞MVPと女子プロレス大賞を受賞した上谷沙弥。赤いベルトを肩にかけ、ふたつのトロフィーを手に振袖姿でポーズをとる
「これが現実だよ。残酷だろ。このかわいい顔を汚くしやがってこの野郎」(上谷)
「いつもと変わらんて。あんたこそこんな顔にさせて、さらけ出させて、ここまでせなかったら、上谷沙弥と向き合えへん。覚えておけ。私は諦めへんからな」(安納)
「女子プロレスを広めたい、届けたい」と安納は言ったが、その気持ちは二人に共通したものだった。
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「サオリはこのかわいい顔をボコボコにしやがって、むかつくなあ。記憶が飛んでいるけれど、いろんなことがあって苦しくてもプロレスと毎日向き合った。プロレスのために生きる。生きる場所はスターダムのリングだ」
そう言って2025年に「永遠にさようなら」したが、時代は上谷に味方していた。ある意味、上谷は「持っている」ということなのだろう。
全力で駆け抜けた2025年…「働きすぎ」約1カ月の休養
年が明けて、1月4日の新日本プロレスの東京ドーム大会。上谷はIWGP女子とSTRONGのダブルタイトルマッチで朱里に敗れたが、上谷という存在を超満員の観客に印象付けた。
こんな大歓声を上谷は聞いたことはなかっただろう。一度聞いてしまったら、この歓声は耳から離れない。また、聞きたくなる。上谷は以前から口にしてきたスターダムの東京ドームでの開催にますます意欲を燃やすだろう。
上谷の次の赤いベルトの防衛戦は、2月7日の大阪府立体育会館。相手はスターライト・キッドだ。上谷は「働きすぎ」を理由に約1カ月休養し、1年間動き続けた体のメンテナンスと気持ちのリフレッシュを図る。
受け取った表彰状にはこう記されていた。
「至宝ワールド王座を1年間防衛し、中野たむとの敗者引退マッチでは魂を揺さぶる激闘で、しもべたちの心をわしづかみにしました。マット外でもめざましい活躍でプロレスを世間に広く知らしめた功績をたたえ、沙弥様に女子初の最優秀選手賞を贈ります」
上谷は赤いベルトを肩にかけ、セルフィーの角度を変えながら言った。
「映えるなあ!」




