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悲願の甲子園出場→4カ月後にまさかの「閉校報道」…東大阪大柏原監督が振り返る“狂騒曲の全内幕”「自分は暗くなることはなかったです」 

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沢井史

沢井史Fumi Sawai

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posted2026/01/13 06:01

悲願の甲子園出場→4カ月後にまさかの「閉校報道」…東大阪大柏原監督が振り返る“狂騒曲の全内幕”「自分は暗くなることはなかったです」<Number Web> photograph by Fumi Sawai

東大阪大柏原高校の野球部を率いる土井健大監督。閉校後は系列の東大阪大敬愛高校で野球部監督を務める予定だ

 昨夏の府大会決勝で対戦した際も土井監督はサングラス越しに西谷監督の動きをずっと見つめていた。ただ、昨夏はこれまでとは少し違っていたという。

「なんかこう、初回から西谷監督はベンチでソワソワしている感じがしました。落ち着いていないというか。秋や春も含めて僕は何度も大阪桐蔭と対戦していますけれど、ちょっと今までとは違うなというのはありましたね」

 その土井監督の印象通り、東大阪大柏原が2回に2点を先制し、6回にさらに2点を奪うなど大阪桐蔭からすれば思うようにいかない試合運びが続いた。

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「あの試合では西谷さんはいつも通りジェスチャーはしているけれど、ベンチのバットケースの隣から前に行ったり後ろに行ったりして顔は笑っていなかったですし、いつも通りではないことだけは分かりました」

捕手が安定している大阪桐蔭は「太刀打ちできない」

 実は昨夏、大阪桐蔭は下級生時からマスクを被っていた正捕手の増田湧太がスタメン出場できていなかった。それが土井監督には多少の引っ掛かりがあったという。

「(22年の)松尾(汐恩・DeNA)君の時がそうだったように、大阪桐蔭はキャッチャーが安定している時は太刀打ちできないくらい強いんです。でも増田君を欠いていたことで、決して付け入るスキがないことはないなとは思っていました」

 とはいえ「正直、勝てるとは思っていなかったです」と笑う。

「もちろん負けに行ったわけではないですよ。大阪桐蔭に勝ちたいとはずっと思っていました。それがまさかあの夏に勝てるなんて、というのはありました」

 夏の甲子園では初戦(2回戦)で尽誠学園に0-3で敗れ、指導者として甲子園初勝利とはならなかった。それでも東大阪大柏原の夏の甲子園出場は大阪府の高校野球に風穴を開けた。近年、大阪桐蔭や履正社の覇権が続いている中で、府内の中堅私学の監督から「僕らも希望が持てた」という連絡が何人からも来たという。

【次ページ】 「土井健大だからやれる野球」がしたい

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