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「僕のニックネームは“リニー”です」佐々木麟太郎20歳が明かす、スタンフォード大学でのリアルな日常「英語も苦戦しました」ホークス1位指名への想いとは
text by

生島淳Jun Ikushima
photograph byShiro Miyake
posted2026/01/09 11:07
スタンフォード大学の佐々木麟太郎(20歳)。NumberWebの単独インタビューに応じた
「アメリカ人に麟太郎(Rintaro)の名前の意味を説明してもなかなか理解してもらえないですし、呼びにくいですから。うちのチームだと、ジェームスをジミーとか、スミスをスミッティーとか、そういう系が多いですね。アメリカでは呼びやすさ優先です」
「(ドラフトについて)僕がお話しできるのは…」
2025年のオフシーズンには、人生に影響を与える出来事があった。NPBのドラフトで福岡ソフトバンクホークスと横浜DeNAベイスターズに1位指名されたのだ(競合の末、ホークスが交渉権を得た)。
「現時点で僕がお話しできるのは、来季もスタンフォードでプレーすることを楽しみにしていること、チームに貢献するということだけです。アメリカにはカレッジワールドシリーズという大きな大会が毎年6月にネブラスカ州で開催されるので、その大会に出場することが目標です」
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ひょっとしたら、来季の大学のシーズンが終わった時点でメジャーリーグのドラフトで指名される可能性もあるし、進路の選択肢はまだ絞り切れる段階ではない。ただし、2年生のシーズンを終えた時点で、なんらかの決断を迫られる可能性はある。
とにかく今は、実力を積み上げる時期なのだ。
「僕としては高校時代まではケガが多かったのに、過酷な移動を挟みながら、全52試合に先発できたことは大きな自信になりました。すべてが未来に向けての財産になっていくと思います。でも、よく考えたら、メジャーリーグの選手たちって、シーズン162試合戦うんですよね。フィジカル、メンタル、そしてリカバリーと、年間を通してコンディションを整える作業をしたうえで、あれだけのパフォーマンスを見せるのは、本当にすごいことだと思います」
その言葉に、メジャーリーグへの憧憬が透けて見えた。2026年は佐々木麟太郎にとって、重要な年になりそうだ。でも、その前に、彼はまだスタンフォード大学の学生である。
野球シーズンが終わった時点で、佐々木はACCカンファレンスから「オールアカデミック賞」を授与された。これは学業面では成績評定平均のGPAが3.0以上、そしてスポーツ面では公式戦全試合の50%以上に出場していることが条件だが、見事に文武両道を達成したことになる。
「冬休みに入る前の期末試験も大変でした。試験期間中は野球のトレーニングから離れて、勉強に集中するわけですが、朝の4時くらいまで提出物を書いたりしてから、2、3時間寝て学校に向かうという毎日でした。でも、それも覚悟して入学しましたし、これが僕が望んだ生活ですから」


