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メジャーリーグPRESSBACK NUMBER
「2年54億円」は安すぎるのか? 村上宗隆ホワイトソックス入り「日本人野手最高額は確実」のはずが思わぬ苦戦…メジャー球団が危惧した“あるリスク”
text by

山田結軌Yuki Yamada
photograph byYuki Yamada
posted2026/01/08 06:00
ホワイトソックス入団が決まり、笑顔で記者会見にのぞむ村上
これから成長への道を踏み出すチーム。だからこそ、村上はその新天地を自分の野球人生に重ね合わせた。
「(MLBでのキャリアを)スタートするにあたってこのチームが一番いいなと僕は思いました。これから勝てるチームになっていくと思うので、それは僕がヤクルトに入ったときもそうでしたし、高校に入ったときもそうでしたし、僕の人生のスタートのような気持ちになれたので選びました」
「2年総額54億円」は安すぎる?
オフに入るとともに、和製スラッガーの移籍先には大きな注目が集まった。報道も加熱し、米メディアでは100億円とも200億円ともいわれる金額が噂された。2022年に鈴木誠也がカブスと結んだ5年総額8500万ドル(約133億円)、吉田正尚がレッドソックスと結んだ5年総額9000万ドル(約141億円)を超える渡米時の契約額として日本人野手最高額は確実、とみられていた。
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しかし蓋を開けてみればその新天地は、日米マスコミとも事前にほとんど予想していなかったホワイトソックスに決まった。その契約内容は、2年総額3400万ドル(約54億円)。一見すると、三冠王に対しては小規模な契約という印象を受けるかもしれない。事前に大型契約を期待させる報道を目にしていたはずの村上にとっても、自分が市場に出て受けたオファーには少なからずショックがあったかもしれない。
しかし、一塁手としての評価で平均1700万ドル(約26億6000万円)の年俸は、パイレーツと2年総額2900万ドル(約45億4000万円)で合意した一塁手、ライアン・オハーン(32歳)よりも高額。オハーンは3年連続で2桁本塁打している左の強打者だ。さらに年齢の違いはあるが、4度の35本塁打以上をマークし、通算214本の実績を誇るドジャースの三塁手マックス・マンシー(35歳)は2025年の年俸が1450万ドル(約22億6700万円)だった。
「一塁手」「打撃特化型」としての評価は…
米データサイト「スポトラック」によると、村上の平均年俸1700万ドルは2026年の一塁手の年俸ランキングで8位に入る高給だ。2年と短期ではあるものの村上は三冠王としてふさわしい高評価を受けて、メジャー移籍を叶えた。守備や走塁をセールスポイントにしない打撃特化型の選手としては、正当な評価を受けたと言える。


