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「やっぱり40歳になって…毎年心が揺れますね」プロゴルファー横峯さくらの本音「息子を連れて家族で転戦」を続けながら優勝を目指す理由
text by

南しずかShizuka Minami
photograph byShizuka Minami
posted2025/12/25 11:06
今年で40歳になったプロゴルファー横峯さくら。家族のサポートを得ながら、来季も「優勝」を目指す
横峯がふれた“甘え”とは、夫・森川陽太郎さんに対してのことだ。2015年にアメリカに主戦場を移したころ、当初は現地のキャディに依頼していたが、次第に陽太郎さんが務めるようになった。
「(アメリカでは)キャディが知らないうちに他の選手に営業かけたり、勝手に辞められてしまったことがありまして。向こうではよくある話みたいですけど、そういったストレスを抱えるなら、もう夫婦でやった方がいいんじゃないかって話し合って」
アメリカに同行していた陽太郎さんは最初はバッグを担ぐだけだったものの、一からゴルフを勉強し、今では妻が信頼を寄せるキャディとなった。だが、公私共に一番身近な存在だからこそ、知らず知らずのうちに“甘え”がでてしまっていたかもしれない。
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ゴルフは個人競技だ。たとえサポートしてくれるキャディが隣にいても、プレーするのは選手一人。横峯は自分を律し、自分で決断して乗り切るという基本に立ち返ることの重要性に気がついた。
5年ぶりにハウスキャディを起用
シーズン終盤の10月、富士通レディースの選考会でベビーシッターが見つからなかったことで息子の面倒を陽太郎さんに任せ、ハウスキャディを起用した。夫以外のキャディとラウンドするのはおよそ5年ぶり。「最初は場所によっては距離を間違えたり、風も読めなかったりして……」と、頼りきっていたことを痛感したが、8アンダーで45人中トップ通過を果たした。本戦でも予選通過を果たしたことで、そこから2試合連続で同じスタイルをとった。
「キャディさんとの会話では、気持ちよくプレーさせてくれる時もあれば、『あ、ここは言ってほしくなかったな』っていう時もありまして」
新しい悩みが生まれたが、ただ、それを吹き飛ばしてくれたのも夫だった。
「『それはさくらが悪いんじゃない? こういうことは言ってほしくないとか、こういうふうにプレーしたいとかっていうのを先に伝えるべき』と言われて、あ、確かにそうだなと。今までは夫がそばにいて察してくれていた。やっぱり、ちゃんと自らコミュニケーション取って、意思表示しないといけないと気づきました」


