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「やっぱり40歳になって…毎年心が揺れますね」プロゴルファー横峯さくらの本音「息子を連れて家族で転戦」を続けながら優勝を目指す理由

posted2025/12/25 11:06

 
「やっぱり40歳になって…毎年心が揺れますね」プロゴルファー横峯さくらの本音「息子を連れて家族で転戦」を続けながら優勝を目指す理由<Number Web> photograph by Shizuka Minami

今年で40歳になったプロゴルファー横峯さくら。家族のサポートを得ながら、来季も「優勝」を目指す

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南しずか

南しずかShizuka Minami

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Shizuka Minami

12月13日に40歳を迎えた横峯さくら。家族と一緒に転戦しながら、第一線に立ち続けるモチベーションは何か。旧知の仲であるカメラマン南しずか氏が聞いた。【NumberWebインタビュー全2回の前編/後編も公開中】

 12月上旬、横峯さくらは来季のツアー出場優先順位を決めるための最終予選会に出場した。初日は出遅れながらも持ち直して、通算6アンダー。QTランク18位に入ったことで、来季の前半戦の出場権を確保した。

 それから1週間あまり、40歳を迎えた横峯だが、30代最後となったシーズンをこう振り返る。

「全然成績を残せてないので、悔しい」

「ああ、ちょっと潮時かな」

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 2025年は出場した29試合のうち予選落ちは18回。最高位は8月の北海道meijiカップで記録した9位で、これが唯一のトップ10入りだった。

 それこそ、最終予選会の出場は今年で4度目となる。

「毎年ここに来たくないって思ってるのに、やっぱり出場せざるをえない自分がいて。それこそ昨年のシーズンが終わって、オフに良い準備したから『今年は大丈夫!』って思ったのに。やっぱりシーズン中になると、うまくいかなかったり、予選落ちが続いちゃったりして……。『ああ、ちょっと潮時かな』って気弱になった時期もありました」

 プロテストに受かったばかりの新人であれば、たとえ、予選落ちを喫しても課題を見つけて挑戦し続けるのみ。だが、プロ21年目の大ベテランともなれば、どうしても「引退」の2文字が頭をよぎってしまう。直近では、成績不振に陥っていた10月にも辞めるかどうか大きな葛藤があったという。

「毎年(心が)揺れますね。やっぱり40歳になって、子供もいるので。(家族には)私のわがままでゴルフをさせてもらっているのに、成績も出せてなくて、“甘えてばかり”。それって不健全だなと」

【次ページ】 キャディとして支える夫・陽太郎さん

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