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村上宗隆2年52億円ホワイトソックス加入…“メジャー最弱球団”だが成績はどうなる「大谷翔平より高い“日本通算OPS”」岡本和真とともに大予想 

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広尾晃

広尾晃Kou Hiroo

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posted2025/12/22 17:05

村上宗隆2年52億円ホワイトソックス加入…“メジャー最弱球団”だが成績はどうなる「大谷翔平より高い“日本通算OPS”」岡本和真とともに大予想<Number Web> photograph by JIJI PRESS

ホワイトソックス移籍が決まった村上宗隆。大谷翔平、吉田正尚らが残した通算成績から、岡本和真とともにメジャー1年目の成績を予想する

岡本和真
M=率.249 出.329 長.438 OPS.767
村上宗隆
M=率.243 出.359 長.462 OPS.822

 になる。岡本のOPSは吉田正尚(.762)に、村上は鈴木誠也(.818)に近い。本塁打数は岡本が20本前後、村上は30本前後になるだろうか。これを踏まえると岡本の契約が、村上を大きく上回るとは考えにくい。

 NPBは今年10月、試験的にMLBのスタットキャストに近いデータを「NPB+」として公開していた。それを見ると今季のデータは以下の通りで、大谷のMLBでのデータと比較する。

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岡本:打球速度180.7km/h ハードヒット率48.6% バレル率11.4%
村上:打球速度187.5km/h ハードヒット率58.7% バレル率23.8%
大谷:打球速度193.1km/h ハードヒット率58.7% バレル率23.5%

 打球最高速は、そのシーズンに打者が出した最大の打球速度。ハードヒット率は、打球に占める打球速度95MPH(153km/h)以上の打球割合のこと。フライボール革命全盛のMLBでは打球速度が上がれば上がるほど本塁打、安打になる確率が高いとされる。ハードヒット率が高い選手は速い打球をより多く打てることになる。

 バレル率はフライボール革命に基づき、フェアゾーンに飛んだ打球のうち、本塁打、長打になる確率が上がるバレルゾーン(打球角度が26~30度)にどれだけの打球を打ったかの比率だ。

打撃だけでなく「守備の壁」も存在する

 23年のWBCの時に、大谷の打撃練習をケージの後ろで見ていた村上が、打球速度の速さにショックを受けたのは有名な話だが――まだ打球速度では差があるものの、確実性や技術では大谷に並んだことが分かる。ひょっとすると、大谷に続いてユニコーンになる可能性があるかもしれない。

 さらに村上、岡本には「守備の壁」がある。MLBで三塁手として通用した日本人選手はほとんどいない。多くは一塁、外野、さらにはDHになることが多い。守備での貢献度が低くなる中で、岡本、村上はバットによる貢献をさらに求められるだろう。

 岡本も村上も残留していればNPB史上屈指の打者になる可能性があった。これまでの傾向から言えば、率直に言ってMLB挑戦は「並みの強打者」になることを意味する。

 今後の経緯を見守りたい。

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