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村上宗隆2年52億円ホワイトソックス加入…“メジャー最弱球団”だが成績はどうなる「大谷翔平より高い“日本通算OPS”」岡本和真とともに大予想 

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広尾晃

広尾晃Kou Hiroo

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posted2025/12/22 17:05

村上宗隆2年52億円ホワイトソックス加入…“メジャー最弱球団”だが成績はどうなる「大谷翔平より高い“日本通算OPS”」岡本和真とともに大予想<Number Web> photograph by JIJI PRESS

ホワイトソックス移籍が決まった村上宗隆。大谷翔平、吉田正尚らが残した通算成績から、岡本和真とともにメジャー1年目の成績を予想する

辰己涼介
N=率.254 出.334 長.374 OPS.708
オコエ瑠偉
N=率.230 出.274 長.341 OPS.615

 そもそもこの2人に対してMLBからオファーがあるかどうかもわからないが、今の数字では厳しいのは間違いない。NPB時代の成績を上回る、圧倒的な実績をMLBで残した選手はほとんどいないのだから――たった一人の例外を除いて。

 言うまでもなくその例外は、大谷翔平だ。

大谷は「メジャーでOPSが12%近くアップ」

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 大谷のNPB時代の通算OPSは.859。同い年の鈴木誠也(.984)、吉田正尚(.960)、筒香嘉智(.900)と比べても低かった。当時の大谷は規定投球回数に2回到達した一方で、規定打席には一度も到達していない。「160km/hを投げる豪腕先発で、しかも打撃も一線級」という評価だった。その中で大谷は2020年オフに、先進のトレーニング施設「ドライブライン」を訪れ、自らの投打のデータを把握して、肉体改造に取り組むなど、MLBに移籍してから打者として大きく飛躍したのだ。

 大谷のOPSはNPB時代の.859からMLBでは.957と、実に12%近くもアップした。アメリカのファンは大谷翔平を「ユニコーン」という。「人々が夢見るような現実離れした存在、滅多に目にすることのできない人物」ということだ。まさに大谷だけが「日本人打者の壁を打ち破りユニコーンになった」といって良いだろう。

 なお田口は、NPBではイチローとともにオリックスの外野のレギュラーだったが、MLBに移籍してからは一度も規定打席に到達していない。当初は代打、外野の守備要員だったが、次第にMLBの投手に適応していった。彼も例外的な存在ではあった。

村上と岡本のメジャー1年目を予想すると

 さて、岡本和真と村上宗隆だ。2人のNPB時代の指標はこうなっている。

岡本和真
N=率.277 出.361 長.521 OPS.882
村上宗隆
N=率.270 出.394 長.557 OPS.951

 OPSはいずれもNPB時代の大谷翔平(.854)よりも上だ。ただ、NPBからMLB挑戦した選手は、平均で打率は▲10%、出塁率は▲9%、長打率は▲16%、OPSは▲13%減少する。これに当てはめて成績を予想すると……。

【次ページ】 打撃だけでなく「守備の壁」も存在する

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