村上宗隆2年52億円ホワイトソックス加入…“メジャー最弱球団”だが成績はどうなる「大谷翔平より高い“日本通算OPS”」岡本和真とともに大予想 

井口資仁4年
N＝率.270 出.358 長.450 OPS.808
M＝率.268▲0.7% 出.338▲5.6% 長.401▲10.9% OPS.739▲8.5%

岩村明憲4年
N＝率.290 出.358 長.494 OPS.852
M＝率.267▲7.9% 出.345▲3.6% 長.375▲24.1% OPS.720▲15.5%

城島健司4年
N＝率.296 出.355 長.508 OPS.863
M＝率.268▲9.5% 出.310▲12.7% 長.411▲19.1% OPS.721▲16.5%

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鈴木誠也4年
N＝率.315 出.414 長.570 OPS.984
M＝率.269▲14.6% 出.346▲16.4% 長.472▲17.2% OPS.818▲16.9%

新庄剛志3年
N＝率.254 出.305 長.432 OPS.737
M＝率.245▲3.5% 出.299▲2.0% 長.370▲14.4% OPS.668▲9.4%

筒香嘉智3年
N＝率.278 出.375 長.525 OPS.900
M＝率.197▲29.1% 出.291▲22.4% 長.339▲35.4% OPS.630▲30.0%

吉田正尚3年
N＝率.327 出.421 長.539 OPS.960
M＝率.282▲13.8% 出.337▲20.0長.425▲21.2% OPS.762▲20.6%

　▲マークがずらっと並び、OPSは13人がマイナスになっている。そのうち11人が10％以上の大きなマイナスだ。先ほどの理屈でいえば「不合格」。NPBから移籍した選手がMLBで、日本と同じような成績を上げるのは、非常に厳しいことがわかる。

イチローは下降してもMLB通算打率.311

　意外なことに、イチローのOPS下落率は、▲19.7％でこの中で3番目に大きい。打率は▲11.7％だが長打率は▲23.0％、NPB時代は打点王を取るなど長打力もあり、中軸を打つこともあった。しかしMLBではスモールベースボールの体現者になった。NPB時代より数字を大きく下げたとはいえ、イチローは新人王、MVP、首位打者2回、最多安打7回、3000安打を打って資格1年目に殿堂入りしている。

©Naoya Sanuki

　しみじみ思うのはMLBに移籍する打者にとってNPB時代の成績は「持ち点」ということだ。NPBの数字が良い打者は、MLBで目減りしても、持ち点が大きければ好成績レベルで踏みとどまれる。イチローのNPB時代の通算打率は.353、規定打数には足りないが、NPB歴代最高打率.320（レロン・リー）を大きく上回る。MLBへ行って目減りしても持ち点が高かった分、通算打率.311をマークできた。

辰己、オコエの米挑戦は…

　逆の視点で見ると、NPBで好成績を挙げていない選手が「ひょっとしてうまくいくかも？」とMLBに挑戦して成功する可能性は、極めて小さい。今季は岡本、村上とともに楽天・辰己涼介がポスティングでのMLB挑戦を口にした。また11月28日には巨人・オコエ瑠偉が、MLB挑戦も視野に巨人を自由契約になった。

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