大谷翔平の舞台裏:ドジャース異聞BACK NUMBER
ドジャース・山本由伸「僕の練習は基礎ばっかり」“地味なルーティーン”を、なぜチームメイトも首脳陣も称賛するのか? 調整中の“大暴投”も実はスゴかった
text by

斎藤庸裕Nobuhiro Saito
photograph byGetty Images
posted2025/12/17 06:00
日々の地道な調整が、山本由伸の安定した活躍を支えていた
一方で、登板前は「毎回、緊張する」という。それでも、験担ぎやおまじないはしない。「緊張したときに、しっかり深い呼吸をして、落ち着いたらいける、みたいな状況になりますけど、そのためには絶対毎日、頑張っておかないと。力があれば、緊張しても、深呼吸して、自信持っていくことができる」と、登板間でやりきったと思える練習を繰り返すことが、抜群の安定感を生み出すことにつながる。
その1つ1つが、改善と継続を重ねるルーティンだ。「僕の練習は基礎ばっかり。ちゃんと(練習ごとに)区切って、区切って、同じものを作って、ぼんやりのイメージでいかない」と、基本を怠ることはない。その地道な積み重ねの成果が、伝説的な幕切れを生んだ。
