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ポーランド名GK「日本代表…最も厄介かも」ヨーロッパ人記者が“日本とW杯同組”欧州プレーオフ勝者、F組順位を大胆予想「1位オランダ、2位は」
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ヴラディミル・ノヴァクVladimir Novak
photograph byKiichi Matsumoto,Takuya Sugiyama/JMPA
posted2025/12/12 17:00
F組順位を大胆予想してくれたヨーロッパ人記者は、上田綺世についてポーランドが誇る英雄レバンドフスキに相通じるとも評価する
2023年1月から元ブラジル代表SBシルビーニョ監督が采配をふるうチームは、予選でセルビアを勝点1だけ上回りプレーオフに駒を進めたが、敵地ワルシャワの大観衆が詰めかけるスタジアムで、強豪ポーランドに勝機を見出せるとは考えにくい。
つまりプレーオフ決勝は、ウクライナ対ポーランドになると見る。会場は前者のホーム扱いとなるが、現時点では未定。スペインかドイツのどこか、あるいはオーストリアの首都ウィーンの可能性もあるようだ。
ポーランドは今予選オランダと2引き分けだった
客観的に見て、互角の戦いになると予想するが、予選で首位オランダに勝点3差の2位に終わったポーランドに一日の長があるのではないか。
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ウクライナは予選の得失点差がマイナス1(予選6試合で3勝1分2敗、10得点11失点)だったように、守備に一抹の不安を抱えている。対するポーランドはヤン・ウルバン監督のもと、バランスの取れたチームに仕上がっている(予選8試合で5勝2分1敗、14得点7失点)。
今年7月に就任した母国出身の指揮官は、ロベルト・レバンドフスキと対立した前任者ミハウ・プロビエルツの後を引き継ぎ、現在37歳のエースストライカーと代表チームの関係を修復し、あらためて彼をキャプテンに指名した。
ポーランドは予選でオランダと同居し、ホームとアウェーの双方で1-1の引き分けを演じている。もし彼らがW杯のグループFに入ってくれば、本大会でも対峙することになる。
「日本は最も厄介」「覚醒したアヤセ・ウエダも」
「もちろん、我々が突破することを願っている。本大会でも厳しいグループが待っているようだが、興味深いものでもある」と12月5日にアメリカ・ワシントンで行われた抽選後に、ポーランドのウルバン監督は話した。
「現時点で、チュニジアについてはあまり知らない。オランダは顔馴染みの相手だ。そして日本は絶対に侮ることはできない。ここ1年ほどだけでも、複数の伝統国を倒しているのだから。彼らはどこが相手でも勝負を挑んでくる」
1974年W杯で3位に入賞した元ポーランド代表GKヤン・トマシェフスキも同調する。
「初戦でチュニジアと対戦するのは良い兆しだ。ここで勝点3を獲得して、次のオランダ、日本戦に良い状態で臨みたい。あるいは彼ら(日本代表)が最も厄介な相手かもしれない。スキルフルで俊敏な選手たちが、モダンな戦術のもとに団結しているように見える」

