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ポーランド名GK「日本代表…最も厄介かも」ヨーロッパ人記者が“日本とW杯同組”欧州プレーオフ勝者、F組順位を大胆予想「1位オランダ、2位は」
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ヴラディミル・ノヴァクVladimir Novak
photograph byKiichi Matsumoto,Takuya Sugiyama/JMPA
posted2025/12/12 17:00
F組順位を大胆予想してくれたヨーロッパ人記者は、上田綺世についてポーランドが誇る英雄レバンドフスキに相通じるとも評価する
答えは至ってシンプル。スウェーデンは今予選で目もあてられないほどひどい戦いぶりに終始し、スイス、コソボ、スロベニアと同居したグループBで2分4敗の最下位に終わったのだった。それでもUEFAネーションズリーグの成績が、W杯出場を決めていない代表のなかで上位だったため、プレーオフ出場権をなんとか手にした格好だ。
スウェーデンは欧州の第一線で活躍する選手を豊富に揃えている。
アレクサンダー・イサク(リバプール)
ヴィクトル・ギョケレス(アーセナル)
アンソニー・エランガ(ニューカッスル)
ヤシン・アヤリ(ブライトン)
ヴィクトル・リンデレフ(アストンビラ)
ルーカス・ベルバリ(トッテナム)
ルーニー・バルダジ(バルセロナ)
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しかしながら、ヨン・ダール=トマソン監督が指揮を執ったチームは9月と10月の予選の4試合で1分3敗。4節コソボ戦の敗北後、このデンマーク人監督は解任され、後任にブライトンやチェルシー、さらにはスウェーデンの下部リーグのクラブを率いた経験を持つグレアム・ポッターが就いたものの、このイングランド人指揮官も残り2試合で白星は手にしていない。
レブロフ率いるウクライナは戦禍の不遇でも
筋肉系のしつこい問題に悩まされているギョケレスが3月までにコンディションを上げたとしても、勝ちを忘れてしまったスウェーデンが、ロシアの侵略に苦しむ国民を少しでも勇気づけたいと胸に誓うウクライナを上回るとは考えにくい。
お馴染みのオレクサンダル・ジンチェンコ(ノッティンガム・フォレスト)や、プレミアリーグで台頭するイエホル・ヤルモリウク(ブレントフォード)、今夏にパリ・サンジェルマンに引き抜かれたイリア・ザバルニーら、複数の好タレントを擁すウクライナは、予選のホームゲームをポーランドで戦う不遇のなか、アイスランドを抑えてフランスに次ぐ2位。2023年6月に指揮権を託された母国のレジェンド、セルヒー・レブロフ監督が築く安定感のあるウクライナが、ここで崩れるとは考えにくい。
プレーオフ決勝はウクライナ対ポーランドでは
もうひとつの準決勝の予想は、より容易に思える。個々の能力、チーム力、経験、開催地など、すべてにおいてポーランドが有利に見えるからだ。アルバニアは過去に14度、W杯予選に参加しているが、本大会には一度も辿り着いていない。最新のFIFAランキングはこの4カ国のなかで最も低い63位、直近のUEFAネーションズリーグではディビジョンBからCヘ降格している。

