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サッカー日本代表PRESSBACK NUMBER
日本代表とW杯同組チュニジアは難敵か「5バックでブラジル戦ドロー」「オランダ並み経験値」アフリカ人識者ズバリ…F組順位予想も「日本は3位だが」
posted2025/12/14 11:00
日本と同じW杯F組のチュニジアは11月に対戦したブラジルと1−1で引き分けるなど、決して侮れない
text by

マーク・グリーソンMark Gleeson
photograph by
Jean Catuffe/Getty Images
カタールW杯“じつはフランスに勝利”していた
2026年W杯のグループFで日本と同居したチュニジアは、アフリカの伝統国のひとつであり、もっとも堅実な代表チームのひとつだ(日本との対戦成績=日本から見て5勝1敗)。彼らにとって今回は、モロッコと並ぶ7度目のW杯本大会となる。アフリカでそれを超えるのは、8度出場したカメルーンだけだ。
ただし過去に出場した6大会では、一度もグループステージを突破したことがない。初出場した1978年のアルゼンチン大会でメキシコに3-1の逆転勝利を収めて、W杯で初めて白星を手にしたアフリカ勢となったものの、2位の西ドイツに1ポイント差の3位に終わった。
前回のカタール大会では、フランスを1-0で下す金星を挙げながら、2位のオーストラリアに勝ち点2差のグループ3位で終了。この試合を迎えるまでに2連勝していたフランスが勝ち抜けを決めていたとはいえ、母国から出稼ぎにきている多くのチュニジア人ファンに後押しされたチームの情熱的なパフォーマンスは、観る者の胸を打った。W杯本大会で挙げた勝利は、このふたつのほかに、2018年ロシア大会でパナマから奪ったものがある。
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チュニジアはマグレブ(北アフリカ中部より西のエリア)でも、モロッコやアルジェリアのように高度なテクニックや攻撃性能を身上とするわけではなく、粘り強い守備とタフなメンタリティーが主な武器だ。国の人口は1200万人ほどと、リソースは豊富とは言えないが、国内リーグが盛んで、代表メンバーの多くが自国でプレーしている。
ブラジル戦は5バックでドロー、4バックも併用
今回の予選で、チュニジアは一度も失点を喫しなかった。10試合を戦って9勝1分、2位ナミビアに13ポイント差をつける独走で北中米行きのチケットを手にしている。伝統の手堅いプレースタイルは、本大会でも続けられるはずだ。

