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「結婚指輪をなくした。申し訳ない」涙の電話から翌日…妻大喜び「ありえない。奇跡よね」金メダリスト競歩夫婦がアツアツ「内側にお互いの名前」
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NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph byKiichi Matsumoto
posted2025/12/09 17:30
世界陸上男子20km競歩で金メダリストとなったカイオ・ボンフィム。しかし競技中に結婚指輪を紛失していた
「指輪をなくしたことをジュリアーナに許してもらうには、優勝するしかない。『金の指輪はなくしてしまったけれど、代わりに金メダルを取ったから許してくれ』と申し開きしよう、と考えた。それで迷いが消え、また競技に集中できた」
レース後、カイオは優勝の報告と共に指輪をなくした事実を妻に伝えた。ジュリアーナさんはこう返したという。
「頑張って金メダルを取ったのだから、もちろん許します。でも、これからは二度となくさないでね」
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この時点で2人とも、指輪が戻ってくるとは思っていなかった。
戻った指輪にキス…妻に心からのメッセージ
しかし朗報は、翌日に届く。
帰国便に乗る日の朝、カイオは大会関係者から驚くべき連絡を受ける――開催地から遠く離れた大阪で指輪が見つかったのだ。後に判明した事実によれば、コース付近で指輪を拾った外国人が大阪の警察に届け、それが東京へ送られてきたという。
カイオはホテルに届いた指輪を見て、顔をくしゃくしゃにして喜んだ。
「指輪を受け取り、内側に妻の名前『Juliana』が彫ってあるのを確認した」
彼は左手の薬指に指輪をはめてキスをした後、妻に「ジュリアーナ、問題はすべて解決した。愛してるよ」と、心からのメッセージを送った。
「それを返してもらえるなんて普通はありえない。奇跡よね」
愛する夫からメッセージをもらったジュリアーナさんはもちろん喜んだ――。〈つづきは下の【関連記事】へ〉
