超絶ラリーも話題のカットマンが本音「早く終わるに越したことはない」“個性派ヒロイン”橋本帆乃香27歳が語る「相手が絶望する瞬間」「最初しんどかった」 

「つまらなかった」幼少期の反復練習

　当時幼かった橋本も、カットマンがどういう戦型であるのかは理解していたという。

「私がいたクラブチームでは小学生と中学生までを見ていました。先輩に石垣優香さん（現役時代は世界選手権に出場するなど活躍。現在は女子ジュニアナショナルチームのコーチを務めている）というカットマンがいて、自分の目で見ていました」

　いざ取り組んでみたものの、はじめは苦痛を感じる部分も多分にあった。

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「もう全然攻撃できないし、ずーっと守ってなきゃいけなかったので、“なんでこんなにずっと自分だけ動いて、守ってなきゃいけないんだろう”と最初はすごくしんどかったです」

　練習自体も苦しいものだった。

「小学生の頃はマシンのボールを受けて、ずっと同じことをしていたのが印象に残っています。ひたすら同じボールが来て、カットのフォームを作る練習。つまらなかったですね。元の戦型に戻ろうと思ったこともありますが、見張られているのでやるしかないし……という感じでした」

　フォアやバックで攻撃していく練習と比べれば、地味な反復練習が子ども心にきつかった、というのは想像しやすい。それでも橋本は、カットマンになじむきっかけを見出していった。

「自分がカットしたり変化をつけることによって、相手がミスするのが試合で感じられて、そういった部分でカットマンも面白いなって思うときはありましたね」

カットマンでも「攻撃する部分が多い」

　カットマンとして生きていこう――。

　明確に気持ちが定まり、気持ちが揺るがなくなったのは、卓球の名門として知られた大阪の四天王寺羽曳丘中学校に進学してからだった。

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