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ボクシング拳坤一擲BACK NUMBER
長谷川穂積が那須川天心にエール「世界王者になれる逸材なのは間違いない」敗北から何を学ぶべきか?「センスがあるがゆえに…」「再起戦はすごく大事」
text by

渋谷淳Jun Shibuya
photograph byHiroaki Finito Yamaguchi
posted2025/12/02 17:04
プロボクシングで初めての敗北を喫した那須川天心。それでも長谷川穂積氏は「世界王者になれる」「再起戦を楽しみにしたい」とエールを送る
「ここからだと思います。天心選手が世界チャンピオンになれる逸材であることは間違いありません。だからこそ次の試合、再起戦はすごく大事になるんじゃないかと思っています。これまでは短期間で世界チャンピオンになるために、無理をしなくてはならなかった部分もあったでしょう。そこを一から見直して、直すべきところを直して、しっかり成長した姿を見せてほしい。再起戦を楽しみにしたいと思っています」
バンタム級は4団体を日本人選手が独占する状態ではなくなったとはいえ、いまなお熱い階級だ。12月にビッグネームのノニト・ドネア(フィリピン)を迎え撃つWBA王者の堤、WBCのベルトを腰に巻いた拓真の2王者を筆頭に、WBO王座を失った武居由樹(大橋)が巻き返しを狙い、世界初挑戦のウェイティングサークルに入る増田陸(帝拳)らが虎視眈々と王座を狙う。
さらには4階級制覇のビッグネーム、井岡一翔(志成)が5階級制覇を目指してバンタム級に進出、大みそかにWBA挑戦者決定戦が用意された。日本人選手だけでもこれだけのタレントがそろう中、近い勝利、天心に再び大舞台が用意される可能性は十分にある。巻き返しに向けた戦いはすでに始まっているのだ。
<前編とあわせてお読みください>

