小國以載「珍しいダブルノックダウンの末の勝利。実は“持ってる男”の野望とは」

　世界王座から陥落して8年。いまだリングに上がり続け、再び世界の頂点を目指すボクサーがいる。元IBFスーパーバンタム級王者の小國以載は現在37歳。10月1日、後楽園ホールで世界ランキング復帰をかけて臨んだWBC14位タッタナー・ルワンポン（タイ）との試合は冷や汗ものだった。

　2回、両者の左フックが同時にヒットすると、これをもろに食らった小國がダウン、タッタナーもバランスを崩してキャンバスにグローブをついた。なかなか見ることのできない「ダブルノックダウン」が宣告されたが、より深くダメージを負い、窮地に陥ったのは小國だった。