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「僕の目指しているところはそこじゃない」ポストシーズンはメンバー外…パドレス・松井裕樹“日本メディアが伝えない”メジャー2年目の献身と葛藤
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山田結軌Yuki Yamada
photograph byGetty Images
posted2025/11/12 17:10
来季はパドレスリリーフ陣の勝ちパターン定着を目指す
スアレスは本人側に2026、27年の契約延長の権利がある。好成績を挙げているため、大型契約を狙い、今オフはフリーエージェントになった。ミラーは、先発転向が検討されている。ゆえに、松井が狙うべきリリーフのスポットは今季より、チャンスがある。そこをつかめるか、どうか。すべては左腕の実力次第、だ。
「データとかを含めて確認して(今後自分が)どうしていきたいかを考えたい。いい投球が続かないというのが一番、難しい。いろんな要因はありますけど、いかに平均的にパフォーマンスを上げていくかを考えていきたい」
サンディエゴに残り早くも来季へ…
パドレス投手陣は例年、希望者がシーズン終了直後にサンディエゴ近郊の施設で投球データを計測する。各球種の変化量をどのように改良していくか、コーチ陣とミーティングを行い、成長、向上の方向性を共有する。松井もどうすればもっといい投手になれるか、打者を抑えるためにどうするべきかを理解し、コーチと考えをすり合わせる。多くの日本選手は、シーズンが終われば帰国するが、松井はサンディエゴに残り、練習を続けている。
もっといい投手になる。チームの勝敗を左右するプレッシャーのかかるマウンドを任されたい。2026年への挑戦は、すでにスタートしている。

