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「史上最も勇敢で、覚悟のいる登板だった」“ワールドシリーズMVP”ドジャース山本由伸をカーショウが大絶賛「人格や覚悟はお金では買えない」 

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笹田幸嗣

笹田幸嗣Koji Sasada

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photograph byYukihito Taguchi

posted2025/11/11 11:01

「史上最も勇敢で、覚悟のいる登板だった」“ワールドシリーズMVP”ドジャース山本由伸をカーショウが大絶賛「人格や覚悟はお金では買えない」<Number Web> photograph by Yukihito Taguchi

ワールドシリーズMVPに輝いたドジャースの山本由伸

 一方のブルージェイズはレギュラーシーズンでメジャー30球団トップのチーム打率.265が示す通り、ワールドシリーズ進出までの11試合で打率.296、71得点をマーク。ドジャースの10試合で打率.256、46得点を大きく上回った。加えて三振は64で、ドジャースの93を下回る。レギュラーシーズンでも30球団中2番目に三振が少なかった。ジョン・シュナイダー監督もドジャースとの第1戦を前に自信を口にした。

どんな形でも得点を重ねるチーム

「うちの主力を見れば明白だ。みんなヒットメーカーで打率も高く、バットコントロールが良い。下位打線のつなぎ役も重要。3ランを待つより、どんな形でも得点を重ねるチーム。ボールに当てることの価値を信じている」

 それでいて本塁打も、ワールドシリーズ進出までにドジャースが放った13本に対し、20本を記録。ドジャースがリーグ優勝決定シリーズで下したブリュワーズ打線をスケールアップしたかのような攻撃力を持つ。

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 その特徴が第1戦から表れた。2対2で迎えた6回、先頭ボー・ビシェットが選んだ四球から始まった攻撃は、打線が“線”として繋がる打者12人の猛攻。6安打、2本塁打、3四死球で9点を奪った。シリーズ史上初の代打満塁本塁打を放ったアディソン・バーガーも、インプレーの打球を打つことだけに集中していた。

「とにかくボールを前に飛ばして、1点でも取ろうという気持ちだけだった」

 今季のMLBは、最近まで流行していたホームランか三振かの“マン振り野球”では勝てなくなった。

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