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活発化するポスティング移籍と“帰国組”の存在を考える。
posted2025/10/28 09:00
'16年にポスティングでメジャー移籍した前田健太。今季はヤンキース傘下3 Aなどに所属した
text by

鷲田康Yasushi Washida
photograph by
JIJI PRESS
野茂英雄、アルフォンゾ・ソリアーノ、伊良部秀輝……まだNPBの選手がメジャーリーグでプレーするのが難しかった時代に、メジャーへの扉をこじ開けて移籍していった選手たちである。野茂とソリアーノは任意引退という形で日本球界に別れを告げ、伊良部は日米間のトレードという形でメジャー球団と契約する歪な移籍劇だった。
この3人の“戦い”によって、1998年にNPBとMLBの間で締結されたのが「日米間選手契約に関する協定」、いわゆるポスティングシステムである。
ただ意外にもポスティング制度で最初の恩恵を受けたのは、日本人選手ではなかった。ソリアーノと同じドミニカのカープ・アカデミー出身のアレファンドロ・ケサダ外野手である。広島では一軍登録された'98年にわずか34試合、61打数19安打という成績だったが、オフにはメジャー移籍を志願。初のポスティング移籍選手としてシンシナティ・レッズと契約した。
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